ゆのさんが号泣しながら夫につらさを訴えたその日の夜――。ゆのさんの不安定な気持ちが伝わったのか、ゆらちゃんは激しく夜泣き。ゆらさんがおむつ替えをしようとすると、夫が「オレやるよ」と代わってくれたのです。
しかし、ゆらちゃんを覚醒させないようにと使用している手元の卵型のライトでは、夫は見にくいと不満な様子。さらに、おむつ替えを終えたあとの夫は「ねっむ」とため息。そんな夫の様子を見ていたゆのさんの、モヤモヤとした気持ちは膨らむ一方で――?
共感とか労いとかないの!?
翌日――。
うつぶせを練習しているゆらちゃんを見ながら、ゆのさんは昨晩の夫の態度を思い出していました。
夫なりに頑張ろうとしている姿勢はわかるものの、もっと共感や労いの言葉をかけてほしかったゆのさん。夫にモヤモヤしている自分自身にもイライラして、自己嫌悪に陥ってしまいます。
ゆのさんにとって、ゆらちゃんと同じくらい大切な存在である夫。ずっと一緒にいたくて家族になったはずなのに……と、付き合っていたころや2人暮らしのころを思い返します。
ゆらちゃんが生まれる前は、それぞれ職場で頑張って、家庭は和みの場でした。しかし、ゆらちゃんが生まれてからはゆのさんにとって家庭が頑張らなくてはいけない場所に。夫には変化がなく、この違いがモヤモヤの一因になっているのではないかとゆのさんは思うのでした。
ゆのさんの一番の理解者だった夫。しかし、今では伝えても伝えてもわかってもらえません。夫が言葉の伝わらない宇宙人のように思えてきたゆのさんなのでした。
いくら言葉を尽くしても、当事者意識を持って育児にのぞんでくれない旦那さん。ゆのさんと旦那さんの家庭のとらえ方の違いが、ゆのさんのもやもやの原因の1つになっているようです。みなさんだったらこんなとき、どうやって相手に自分の本音を伝えますか?
監修/助産師 松田玲子