しぇーちゃんは学校生活において、なかなか量を減らしてもらえない給食や、運動会の練習、騒がしい支援級が苦手で、つらいと感じてしまうようです。話し合いの末、今後も学校に通うか、家で勉強するか、しぇーちゃん自身に学校へ行って確かめてきてもらうことに。
翌朝、マミヤさんに付き添われ登校したものの、学校が見えた途端に表情が曇ってしまうしぇーちゃんでしたが、下校時には思いのほか晴れ晴れとした顔をしていました。そして、「大丈夫だった。来週から行けると思う」と話してくれたのです。
しかし翌日の土曜日、自宅で過ごしていると「月曜日は無理して5時間目までは頑張ろう」というしぇーちゃんの言葉が聞こえてきます。しかもマミヤさんに伝える様子でもなく、独り言のよう。土日の2日間で10回は言っていたそうで、マミヤさんはとても気になって……。
無意識のうちに自己暗示!?
日曜日にも、
「月曜日は無理して頑張らないとだね」
「月曜日は5限までで大変だけど、無理して行くんだよ」
などつぶやくしぇーちゃん。
気になったマミヤさんが確認すると、なんと、しぇーちゃんは自分の発言に気づいていないようなのです……!
「今までの行きしぶり発言は私に対して言っていたのですが、このときは本当にどこを見て言っていたのか……。この状態で頑張らせて乗り越えられるのか、そうしてはいけないのか、かなり悩みました」とマミヤさんは振り返ります。
時はすでに日曜日の夕方。
この状態が続くとどうなるのか、専門家でもない限り判断が難しいところですよね。
このような場合、ひとりで抱え込まず、月曜日になってから学校の先生をはじめ、医療機関や、カウンセリングを受けることができる専門機関に相談するのも1つの方法です。正解はひとつではありません。子どもにとってより良い状態や環境を目指して、周りの大人たちがサポートしながら乗り越えていけるといいですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師 松田玲子