シングルマザーとしての新たな出発
子どもたちを保育園へ預け始めたころ、私は離婚調停の真っ只中。元夫が離婚に同意してくれず「いつ終わるんだろう」と不安を抱える日々を過ごしていました。数カ月後、私は就職が決定し働き始めようというときに元夫が離婚に同意したのです。うれしい反面「これからシングルマザーとしてしっかりしないと」という気持ちでした。
そこで、1つやらなければいけないことがあります。それは、保育園の先生へ離婚したことと父親とは今後一切交流がないことを伝えることでした。まだ小さな子どもたちにとって、自分たちには父親がいないことについて、私と先生が協力して対応する必要があると思ったのです。
先生の対応は
保育園で子どもたちを見てくれている先生は、とても信頼できる先生でした。その理由は、子どもたちに対しての言葉がけやダメなことや危ないことはしっかりと伝えてくださること。子どもたちときちんと向き合ってくれていると感じたからです。私は、先生に離婚したことと父親との交流が今後ないことについて伝えました。
離婚報告後、先生は長女と長男に対して、父の日のメッセージカードの作成時には「ママにプレゼントしようね」と言ってサポートしてくれました。また、他のお子さんのお父さんを見て「パパ!」と言ってしまったときは「ほんとだね。お友だちのパパだね。〇〇ちゃんには素敵なママがいるもんね」など長女が傷つかないように接してくれたのです。
離婚してから約2年が経ち、信頼できる先生は今でも2歳の長男を保育園で見守ってくれています。離婚当時、子どもたちの気持ちが不安定にならないか不安に思っていましたが、信頼できる先生がいてくれたことで子どもたちは父親がいないことをネガティブに捉えることはなく伸び伸びと笑顔で過ごすことができています。ただ預かるのではなく、子どもとその家族にも心から寄り添ってくれる保育園に感謝の気持ちでいっぱいです。
著者:本田りか/30代女性・主婦。天真らんまんな4歳の娘と、やんちゃで甘えん坊な2歳の息子を育てているコスメ大好きママ。営業事務の仕事をしながらライターとしても活動中。
イラスト:ふくふく
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています