孤独で子育てがつらい…
娘が未就園児のころ、夫が「明日、友だちに誘われたんだけど、遊んできていい?」などと聞いてくることがよくありました。当時の私は専業主婦で、娘はまだ幼稚園に入園していないため、毎日寝ているとき以外は子どもと一緒に過ごしていました。
家ではひとり遊びをしてくれず、ずっと相手をしてほしがる娘。唯一休めるのは、テレビを見てくれている時間。しかし、娘にテレビを見せている間に家事をこなしていたため、結局あまり休めませんでした。自分の時間がなく、つらい中でも、がんばって公園や児童館へ連れだしたり、ママ友とその子どもと遊んだりと工夫して過ごしていた平日。だから、休日くらいは家族で過ごしたいという気持ちでいました。
最初は「わかった、行ってきて」と夫の交友関係を優先していましたが、休日までひとりで子育てをするのがつらく、ある日ついに、帰宅した夫に怒りをぶつけていました。
私が「こんなに帰ってくるのが遅いと思わなかった」と責めてしまい、夫も「仕事で疲れていたから、俺も息抜きしたかった」などと言い訳をして、ケンカに発展していたのです。
あるきっかけで、夫が協力的に!?
私は夫に、「これからは、交代で出かけたらよいのでは」と提案をし、了承をもらいました。それからは「この間は夫が出かけていたから、私も出かけてくる」と言い、美容院やカフェに行く時間を作り、夫ひとりで娘を見てもらう時間を増やしました。すると夫は「ひとりでの育児は孤独だし、大変だね」と言い、友人と遊びに行く頻度が減ったので、私はびっくり!
また、当時の夫は、20代半ばで周りの友人はまだ未婚だったため、遊びに誘われるのも仕方のない状況でした。今は30代になり、周りの友人も家庭を持つ人が増えたことで、誘われる回数が減ったようです。
他にも、昼間は家族で過ごして、友人や会社の人と遊ぶのは夜の時間にしてもらうように夫に頼み、その結果、私の育児の負担が減り、夫婦ゲンカをしなくなりました。
もちろん交友関係は大切にしてほしいのですが、私だけ育児の負担が大きいと不平等に感じて疲れていました。夫婦交代で息抜きができるようになり、育児が前より楽しめるようになってよかったです。
作画/キヨ
著者:松原 りさ
5歳・2歳の娘、夫との4人暮らし。パート勤務をしており、趣味は読書とレジャー。読書で得た知識を生かしながらライターとして活動し、自身の体験談を中心に執筆している。