サキさんの車で事故を起こしたあと、音信不通で車ごと姿を消しているゴリ。
その行方をゴリに巻き込まれて彼の店で働くディーラーの鈴木さんにサキさんが尋ねると、信じられない答えが。
「店のスタッフとその子どもと一緒に住んでますよ。家族みたいに」
アンタが女作ろうがどうでもいいわ! 車と金返せ!!
※「うすげ」…正しくは「薄毛」と書きます。
相手の女「ユウ」には3歳の女の子がおり、その夫は刑務所にいて離婚はしていないとのこと。他の店で働いていたところをゴリが引き抜いたと鈴木さんは言います。
連絡先も教えてもらったサキさんはすぐに連絡を取り、ユウと待ち合わせをします。彼女に事情を話すと、寂しさからゴリとの関係を持ったがこの関係も店もやめると言い、特に未練もない様子で住んでいる家の合鍵も渡してくれました。
その足で家に乗り込むと、呑気に寝ていたゴリはこの家を知るはずのないサキさんの訪問に驚きますが、すぐに泣き落としにかかります。
サキさんの目的は車を取り返すこと。車の鍵を取り上げ、貸した金の返却はいいから今後関わらないように言い渡すのですが、焦ったゴリはサキさんに追いすがって鍵を取り返します。
身重で出産予定日も近いサキさんは、これ以上長引かせることに身の危険を感じ、この日は一旦引いて作戦の練り直しをすることに。ゴリに金の返却と車のローンの一括払いを迫って帰るのでした。
◇ ◇ ◇
ほかに女を作ってその家でくつろいでいるゴリの行為は当然許されることではないですが、それよりもまず、出産予定日の近い身重のサキさんに対して、追いすがって車の鍵を奪い取る行為は父親どころか人としてあり得ません。
これ以上の長居は危険と感じて身を引いたサキさんの判断は賢明です。状況は何もいいことがありませんが、自身とお腹の子の安全が何よりも優先です。