宿泊先のホテルで大失態!
就職活動をしていた15年ほど前のことです。自宅から遠く離れたところにある会社で面接を受けることになり、面接前日に前乗りしてビジネスホテルに泊まることにしました。私はもともと生理周期が安定していて、次の生理が始まるのはまだ先の予定。それに、面接の事前対策で頭がいっぱいで「生理が早くくるかも」と想定する心の余裕もなく、私は生理用品を準備していきませんでした。
しかし、面接当日の朝、目覚めてベッドから出ようと上体を起こした拍子に、経血がドバッと流れ出てきたのです! 就寝中は出血していなかったようですが、起きた拍子に出血してホテルの宿泊着とベッドシーツに経血が付いてしまいました。
「まずい……どうしよう」と、私の体から一気に血の気が引いていきます。
とりあえずトイレに駆け込み、ぐるぐる巻きにしたトイレットペーパーをショーツに当てて応急処置し、宿泊着を脱いでスーツに着替えました。
確認すると、幸いにもマットレスまでは汚れていないよう。少し冷静になった私は、汚れてしまったシーツと宿泊着をまとめてビニール袋に入れたあと、フロントに電話をかけることにしました。
ホテルの人に事情を説明すると…?
フロントに電話をかけたところ、出たのは男性従業員。なんとなく生理のことは話しにくく、女性の従業員に代わってもらいました。次に電話口に出た女性従業員に、急に生理が始まってシーツと宿泊着を汚してしまったことを伝え、誠心誠意ていねいにお詫びしました。
手元に生理用品がない私は、女性従業員にコンビニの場所を教えてもらい、急いでホテルを出て、コンビニで生理用ショーツとナプキンを購入し、再びホテルに戻って着替えを済ませました。
そのあと、朝ごはんを食べに客室からロビーに降りていくと、先ほど電話で対応してくださった女性従業員らしき方が、私に向かって「大丈夫でしたか?」とやさしく声をかけてくれ、微笑みながら「シーツや宿泊着のことは気にしないでくださいね」と言ってくださいました。
とがめられることなく温かく対応していただき、とてもホッとしたのを覚えています。ホテルの備品を汚してしまったのは本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、ホテルの方に「大丈夫ですよ」と許してもらえたこともあり、安心して就活会場に向かうことができました。
私は普段から生理周期は安定しているのですが、就活で忙しかったりストレスが溜まったりしたせいで、予定日が少しずれてしまったのかもしれません。この出来事があってから、生理予定日の前に宿泊するときは、いつ生理が始まってもいいように前もっておりものシートを付けておくようにし、生理用ナプキンが入ったポーチも必ず持っていくようにしています。
著者/のん
イラスト/赤身まぐろ
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
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