夫の会社の懇親会でユナさんが出会ったのは、夫が普段から「素敵な人」と言っていた黒利さんという女性でした。実は黒利さんは夫の不倫相手ですが、ユナさんはまだそのことに気が付いていません。
夫と黒利さんは、会社の飲み会を通して仲良くなり、月に一度2人で飲みに行く関係に。
ある日、黒利さんは「自分にも本当は子どもがいるけれど、ずっと会えていないから寂しい」「奥さんにひとりの時間を作ってあげたら? 子どもは私見てあげる」という提案で、夫はタイチを連れて、黒利さんの自宅に招かれたのでした。
タイチが疲れて寝たあと、黒利さんが夫に本音を言って……。
ユナちゃんのことも好きだけど、これは家族愛?
黒利さんは久しぶりにお母さんになれた気がしたと話しながら、「夫婦になったみたいでドキドキしちゃった」と郁夫に寄りかかります。郁夫は驚いた様子でしたが、嫌がるそぶりは見せずそのまま……。
郁夫はユナさんのことは「いい奥さん」だと思っていますが、逆にいつも穏やかで気を使ってくれる黒利さんに惹かれていました。
タイチを連れて黒利さんと会うため、ユナさんに「今週も出かけてきなよ」と提案しますが、断られて「3人でどこか行こうよ」と言われてしまい、うまくいかないなとヤキモキする郁夫なのでした。
既婚者である郁夫への言葉や肩にもたれかかるしぐさ……黒利さんの言動の端々に下心が見え見えですね。しかし郁夫も、満更でもない様子で、そのまま雰囲気に流され関係を持ってしまいました。
ユナさんに対しては「付き合っていたときと変わってきた」と思っているようですが、子どもが生まれて環境の変化があれば、それは恋愛関係にある当時と変わってくるのは当たり前です。
夫は「育児で息が詰まる」と思うなら、黒利さんの誘惑に乗るのではなく、妻のユナさんと話し合えるようにするのが本当の「家族愛」ではないでしょうか?