こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。生後5カ月ごろになると始まるのが離乳食ですね。食べ物の五大栄養には、炭水化物、ビタミン、ミネラル、脂質、たんぱく質とあります。この中で赤ちゃんに最初に与える栄養素は、炭水化物がすすめられています。
体のエネルギー源になる炭水化物ですが、赤ちゃんはどんな食材から始めたらいいのでしょうか?
炭水化物ってそもそもなに?
炭水化物の働き
炭水化物は、脳や体を働かせるために必要なエネルギー源になります。人間にとって大切な栄養素のひとつです。
炭水化物の食材
米、うどん、パスタ、パン、じゃがいも、さつまいもなど。おもに主食として使われる食材が炭水化物になります。
最初に使うのにおすすめの食材と調理法
まずは米からスタート
アレルギーが少ないとされている米からはじめます。大人と同じように炊くのではなく、米1に対して水が10の割合で炊いた10倍かゆをつぶした「10倍つぶしかゆ」から始めます。
食べる量は?
離乳食初日に食べる量は、小さじ1/2~1杯ほどを目安にします。もっとゆっくり始める場合は、おかゆのうわずみの「おもゆ」から初めてもOKです。
初日ですので、赤ちゃんがもっとほしがっても与えないほうが安心。日にちをかけてゆっくりと食べる量を増やしていきましょう。
発達に合わせてステップアップ
離乳食は、各期によっておかゆを炊くときの水分量が違います。 離乳食中期は7倍かゆ、離乳食後期は5倍かゆ、離乳食完了期は軟飯から普通飯と、赤ちゃんの月齢や発達を見ながら進めてくださいね。
おいしい10倍かゆの作り方
離乳食インストラクターが教える最初の10倍かゆの作り方を教えます。
<材料>
米15g(大さじ1)、 水150㏄
<作り方>
1.米を洗う
2.ザルで水切り(5分以内)して、30分浸水する
3.最初は強火で炊く。
4.沸騰したら弱火にして20~30分炊き、10分蒸らす
おかゆは、フチの厚いフタのついた鍋だとおいしく炊き上がります。土鍋や行平鍋など使ってもいいですね。
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。