糖質制限でダイエットに成功したはずが
身長161cmでありながら、人生初の80kg台に突入し、体脂肪率も38%をたたき出してしまった私。46歳という年齢的にも生活習慣病になってしまうような身に迫る恐怖を感じ、ダイエットを始めました。
確実に体重を落としたかったので、世間一般的に成功率が高いといわれている、糖質制限と有酸素運動の組み合わせによるダイエット法を選択したのです。
一切糖質をとらないようなストイックな食事制限は、自分では続かないと思い、朝と昼は茶碗半分程度のご飯にし、夜は一切食べない、そして、大好きだった甘いものや駄菓子はやめるというルールにしました。
この緩めの糖質制限が功を奏し、なんと3カ月で10kg減り、7カ月でトータル16kg痩せることができ、体重は66kgになりました。体脂肪率も最初こそなかなか落ちませんでしたが、7カ月後には9%落とし、29%になりました。
この調子で頑張れば、あと2kgで標準体重内になるし、体脂肪率も常に20%台をキープできるようになると思っていたところ、それからうんともすんとも体重計の針が動かなくなってしまったのです。いわゆる停滞期に入ってしまいました。
糖質制限をやめたら体脂肪率が爆増
停滞期の焦りから、食事量を減らすと体重が1kgほど落ちることがありましたが、元の調子で食べるとまた元に戻ってしまうという悪循環でした。何をしても変わらない体重に、焦りからイライラに感情が変化していき、やめていたはずの甘いものに手が出るようになってしまったのです。そして後悔しては、食事量を減らしたり、ご飯を抜いたりしていました。
また、ダイエットを始めてから時間がたつにつれて、糖質制限も自分の都合の良い解釈に変わっていき、ご飯さえ食べなければいいのだといわんばかりに、夜はおかずを食べまくるようになっていたのです。
すると、体重が減るどころか、徐々に500g、1kgと増えていきました。このころは、停滞期に突入して半年ほどが経過しており、我慢の限界にまで達していたのです。もう糖質制限なんてやめてやる! と、夜のご飯も解禁したところ、体重は2kg増程度で収まったものの、体脂肪率があれよあれよという間に5%も爆増してしまったのです。
さらにショックなことは、体重の変化以上に体脂肪率が増えてしまったことで、明らかに見た目がたるんでぶよぶよになってしまいました。
ご飯をしっかり食べて再出発
自分では、適度な糖質制限と運動で、ダイエットに成功したと思っていました。ダイエット開始から7カ月経過したころから停滞期に入り、半年近く体重が平行線をたどり、糖質制限をおこなうのがつらくなってやめた途端、体脂肪率が5%も爆増したことで目が覚めたのです。
そこから、改めて糖質制限についてネットや本で調べ直してみました。長く自己流で糖質制限を続けたことで、栄養バランスに偏りが出て、必要な栄養が入ってこず、私の体の中では危機状態だと認識され、せっかくの筋肉がせっせと脂肪に変換されていたようなのです。
ずっとダイエットの敵だと思い込んでいたご飯は、糖質のかたまりなのではなく、食物繊維が豊富で、亜鉛やマンガン、ビタミンB1といったミネラル分も含まれていることがわかりました。毎食に適正量をとることで栄養の偏りが解消され、便通が改善され、食べ過ぎ防止に役立つそうなのです。
それから、毎食茶碗1杯のご飯を食べ、栄養バランスを考えたおかずを適量食べ、甘いものもご褒美程度にし、運動を継続してみることにしました。2カ月経過した今、体重に変化はありませんが、体脂肪率は2%ほど落ちてきています。
まとめ
実体験から、体重を減らすことだけが目的なら、糖質制限は手っ取り早いということはわかりました。でも自己流でやると、栄養の偏りを起こして体が飢餓状態に陥り、筋肉が削られ、かえって痩せにくい体を作ってしまうことを痛感。さらに恐ろしいことに、そんな状態の体で糖質をとり、体脂肪率を爆増させてしまいました。
これからは、栄養バランスの良い食事をとり、運動を継続することで、標準体重内まで体重を落とし、体脂肪率も20%台を目指していきたいと思います。「急がば回れ」の精神で、コツコツ続けていきます。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/村澤綾香
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