転校初日、自己紹介のときにとても緊張していたすみかさん。さらに、話したこともない人から陰口を言われ、落ち込んでしまいます。話しかけてくれる子たちにも、「嫌われたくない」「意地悪されたくない」という気持ちが先行してしまい、話せなくなってしまいます。気が付くと、すみかさんはいつもひとりぼっちで休み時間を過ごすように。しかし、あることをきっかけに、すみかさんはルンルンで登校するようになり……!?
ただひたすら時間が過ぎるのを待つだけだ
転校初日から一緒に下校することになった、隣のクラスのいーちゃん。毎日一緒に下校するうちに慣れて、すみかさんもいーちゃんとは話せるようになりました。休み時間には担任の先生が気を遣って、同級生たちにひとりぼっちのすみかさんを仲間に入れてあげるように言いますが、すみかさん自身は「邪魔してごめん……」と申し訳なく思ってしまいます。
ある日、すみかさんは先生に図書室に連れて行ってもらいます。先生に見られながら何の気なしに選んだ一冊をきっかけに、すみかさんは読書にハマります。休み時間に退屈することもなくなり、図書室に行くためにルンルンで登校するようになったのです。たまにクラスメイトにイタズラされることはありましたが、本の世界に没頭しているすみかさんはあまり気にしないのでした。
すみかさんのつまらなかった学校生活は、ある一冊の本をきっかけにガラッと変わります。何にも邪魔されない自分だけの「好き」は、生きていくうえで最大の武器になることも。みなさんは人生や生活を一変させるような「好き」と出会ったことはありますか?