香水でにおい消しを試みたら…
男性が多い職場で私が配属された課の女性は私を含めて3人。4月に新入社員の女の子が入社してきてからは、その子の香水のにおいが話題に挙がるようになりました。実は、彼女が入社した日、私は生理2日目。経血量が多くにおいが気がかりだった私は、におい消しのために初めて香水をつけて出社したのです。
結果、私と彼女の香水が混ざりあい、どぎついにおいに……。窓に近い席の上司がさりげなく窓をあけるほどでした。
彼女が定時で帰ってから、「香水すごく強かったよね。気合い入れすぎて空回りしちゃったのかな」と男性社員たちが。彼女だけでなく私のせいでもあるのですが、私は何も言えず、においに気づかれないよう男性社員たちとは距離を取りながら、なんとも気まずい1日を過ごしたのでした。
次なる作戦は…
さすがに香水をつけすぎるとにおいすぎだと思い、香水作戦はあきらめることに。
そして次に考えたのが、柔軟剤でした。いつもより多めに柔軟剤を入れて洗濯した服を着ていくことに。着ている身としてはあまりにおいはわからなかったのですが、「私も同じ柔軟剤を使ってますよ! この柔軟剤、いいですよね!」と、後輩の子からすぐに声をかけられました。
遠まわしに「においが強いと言われているのかな」と思い、その日のランチの時間に、素直に生理の経血のにおいが気になっての行動だということを打ち明けました。
におい消しよりチームプレイ
すると後輩からは「生理がつらい日はいつでも私を頼ってください! 入力作業も代わります」と心強いひと言が。そして後輩の言葉に甘え、生理でつらく、経血のにおいが気になるときは長時間デスクワークが必要とされる作業を代わってもらうことに。
私はこまめにトイレに行けるようになり、においの心配がなくなりました。そして女性社員同士、生理の日はお互いにフォローできるよう、つらい日は共有することになったのです。
私自身、いかににおいを消すかで頭がいっぱいでした。しかし、強いにおいが苦手な人もたくさんいます。そういう方々への配慮ができていなかったかも、と反省しました。そして、後輩の言葉で周りの人に協力してもらうことのありがたさに気づき、さらに、協力し合って誰もが快適に過ごせるかが大切だと気づきました。これまで、職場で話題にならなかった生理のつらさを吐き出せて、今ではより一層女性社員たちのチームプレイと絆が深まりました。
著者/伊東理恵子
イラスト/マメ美
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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