「生理痛」は当たり前と思っていた10代
高校生になったころから「生理痛」を感じるようになった私。腹部のズキズキとした鈍痛はもちろんのこと、我慢ができない日もあり、痛み止めを飲むことも多くありました。
そのときは毎月起こる生理痛は私だけではなく、すべての女性が同じように悩まされ、耐えていると勘違いしていました。しかし、姉は生理痛をまったく感じないと知り、生理の症状は人それぞれ違うこと、私はきっと運が悪いだけなのかもしれないと考えることもしばしばで……。
自分の「生理」に対し異変を感じた20代
毎月の生理痛に悩まされながらも、痛み止めを飲むことにより耐えしのいでいた10代を過ぎ、20代後半あたりからは自分自身の生理に対して違和感を覚えることも多くなりました。
経血量の多さからか、ある日突然目の前が真っ暗になり、めまいを起こして職場で倒れることがあったのです。そして1日1回服用するだけで効いていた痛み止めが、なかなか効かないと感じることも増えて……。
家族のすすめもあり、私は近所の婦人科を受診することにしました。すると「月経困難症」と診断され、自分の生理は正常ではなかったこと、医師の言葉で初めて「ミレーナ」という存在を知ったのです。
「ミレーナ」を装着するまで
「ミレーナ」とは子宮内にやわらかなプラスチック状の本体を装着することで、黄体ホルモンを放出。子宮内膜への作用を薄くし経血量の減少、生理痛を軽くする効果があるとのこと。一度装着すると最大で5年間は効果が持続するほか、同時に高い避妊効果もあると聞きました。
そして「月経困難症」と診断された私は、保険適用でミレーナの治療ができるとのこと。このとき、低用量ピルとミレーナでの治療を提案され、低用量ピルは副作用のこともあり抵抗があったため、婦人科初挑戦ながら、藁にもすがる思いでミレーナ装着を決意しました!
次の生理が始まったら装着可能と伝えられ、すぐに予約。医師より「出産経験がないため痛みがあるかも」と告げられていましたが、装着自体は痛くなく、5分ほどで終了しました。
その後、腹部に鈍痛のような痛みを感じましたが、つらい生理痛の日々と比べれば我慢できる程度。副作用として軽い不正出血や鈍痛を感じたものの、徐々に和らいでいきました。
ミレーナ装着から約8カ月が経過した現在の私は生理痛ゼロで、経血量はまったくない状態です! あくまでも個人の感想ですが、正直ここまでラクになるのであれば生理痛に長く苦しむ前にもっと早くミレーナの存在を知っていたらなと感じてしまいます。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/遠藤 紋子
作画/加藤みちか
監修/助産師 松田玲子
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