わが家には、小学4年生の長男を筆頭に、2歳の末っ子まで、子どもが4人います。実家は遠方で頼れない状況での子育て。そのため、パパの協力は必須です。今では子ども4人をパパにお任せし、安心して私ひとりで外出できるようになりましたが、ここまで来るのは長い道のりでした。
看病が重なると……
上の子3人が小学生になり、子育てもだいぶ落ち着いてきました。しかし子どもの看病が2人、3人、4人と同時に重なると、とてもとても大変です。
何週間も寝不足で、昼夜の看病が続くこともあります。極度の寝不足と看病のストレスで、最終的にはいっぱいいっぱいになり、子どもがかわいいと思えなくなってきてしまいます。
週6日出勤の夫は、仕事で車を運転するため、寝不足にさせるわけにいかず、私ひとりで夜も看病し続けます。
パパにすべて丸投げ!
あるときパパの休日を狙い、寝不足とストレスマックスの私は、パパにすべて丸投げし、寝たいだけ眠れる幸せをかみ締めました。末っ子は「ママ~」としばらく泣いていて心が痛みましたが、しばらくすると泣き止みます。
パパなりに息子の気をそらすため、お出かけをするなど、工夫をしてくれていました。おかげで私の寝不足もすっきり。そのとき、自分の体調が整っていないと、子どもにもやさしくできないことを実感しました。
夫婦ゲンカもときには必要
今では私がパパに丸投げしたときに、かんたんな朝食作り、洗濯、おむつ替えなど、子どもの生活に欠かせない最低限のお世話はしてくれるようになりました。
もちろん初めからできるようになったわけではありません。子どもの夜泣きで寝不足なのは私、子育てのストレスを抱えるのも私、家事と育児との両立をがんばっていてもできない日に、パパから文句を言われ、夫婦ゲンカもたくさんしました。ケンカを通して、パパもようやく育児の大変さを理解してくれた気がします。
パパに丸投げすると、食器は洗わず、洗濯物は重なっていて乾いていない、おやつばかり与えている……など、不満もあり、注意してしまうときもあります。でも、そんな私をも許してくれるパパの大きな力が、子育てには必要だと感じています。(TEXT:ママライター武山あゆみ)