こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。先日、「離乳食を始めて15日目ですが、赤ちゃんが食べてくれません。赤ちゃんがパクパク食べてくれるメニューを教えてください」という質問がありました。
赤ちゃんが食べてくれなかったらママも心配ですよね。今日は、離乳食スタートしたての赤ちゃんが離乳食を食べてくれないときのお話をしたいと思います。
5~6カ月ごろ(離乳食初期)の離乳食の考え方
食べることの練習
5~6カ月ごろ(離乳食初期)の赤ちゃんの離乳食の目的は「食べることの練習中」ということです。赤ちゃんにとって離乳食は初体験。 食べることに慣れる 、食材の味に慣れる、スプーンの感触に慣れるなどなど、練習して慣れることがたくさん。食べることももちろん大切ですが、楽しい雰囲気の中で、離乳食を食べる時間に慣れていくことも大切ですよ。
栄養のメインはおっぱいやミルク
5~6カ月ごろ(離乳食初期)の赤ちゃんの栄養は、母乳やミルクと離乳食を対比にすると、9:1~8:2。ほとんどが母乳やミルクなのです。そのため、今は離乳食からの栄養や食べる量を気にしなくても大丈夫です。
ママができる3つのこと
とはいえ、離乳食は食べてほしいので、今ママができることを3つ紹介します。
楽しい食事時間と雰囲気づくり
離乳食を食べるときの周りの雰囲気はとっても大切。五感の中で、食べ物を食べるときに一番感じる感覚が視覚。視覚は80%ほど感じているといいます。食事のときの周りの雰囲気やママの笑顔は大切です。
いろいろな食べられる食材にチャレンジ
おかゆに慣れたら、野菜を食べ、次に豆腐や白身魚を食べられるようになります。5~6カ月ごろ(離乳食初期)に食べられる食材は思っている以上にたくさんあります。たとえ赤ちゃんがあまり食べてくれなくても、メニューに取り入れて赤ちゃんに紹介してみましょう。
赤ちゃんのペースに合わせる
赤ちゃんはそれぞれ個性を持っています。たとえば離乳食の本に「生後5カ月ごろからスタート」と書いてあったとしても、生後5カ月から離乳食を始めてすんなり食べる子、生後6カ月から離乳食を始めたほうがちょうどよかった子など、いろいろです。
食べる量も、目安量をあっという間に食べる子もいれば、時間をかけても半分も食べない子もいます。まだ、離乳食を始めて1カ月弱。あせらず、あなたの赤ちゃんに合わせて離乳食を進めてあげてくださいね。
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。