退職し、専業主婦に
そのとき私たち夫婦には、すでに1歳の息子がいました。翌年には第2子である娘を妊娠、そして出産と順調に家族が増えていきました。
私は育児に奮闘する毎日。幸いにも、夫の収入だけで十分に暮らしていけたので、私が仕事をしなくともそれなりの生活はできていました。しかし、周りのママ友が続々と仕事復帰を始めると、自分だけが取り残された気分になり、「私も働きたいな」という気持ちが少しずつ芽生えてくるようになったのです。
資格もなく保育園にも落選
しかし、私にはこれといった資格はありません。そして住んでいる地域の保育園は激戦区で、一応申し込みはしたものの求職者の私は当然のように落選してしまいました。
思い通りにならない現状に、私は一瞬「夫が転職しなければ私も正社員として働き続けられていたのに」とも考えてしまいましたが、夫は家族のために、収入面を考えて転職をしてくれました。
そしてそれを応援すると決めたのは私です。「何かまだできることがあるはず!」と私は自分にカツを入れました。
自分の好きなこと・得意なことを思い出す
そう考えていると、たまたまテレビ局の番組モニター募集のCMを目にしました。私は「これだ!」と思いました。
私は学生時代、テレビ局でアルバイトをした経験があり、もともとテレビ局に興味がありました。また、幼いころから文章を書くことも好きでした。私は早速、番組モニターに応募。なんと採用してもらえ、子どもたちが寝たあとなど、隙間時間に与えられた課題を執筆し、月に8,000円程度の謝礼を受け取ることができたのです。
任期は1年間でしたが、後に次の転勤先でも地方テレビ局の番組モニターに応募し、2局から採用されました。こちらは2局とも2年継続していただいています。無職となり、資格なしの私は絶望しましたが、今は自分なりのやりがいを見つけて子育てと両立して頑張っています。
著者/都 うめこ
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