バスで移動中、次男が突然!?
私は次男を連れて、以前勤めていた会社の元同僚とランチをしたあと、帰宅するためにバスに乗り込みました。おなかがいっぱいであろう次男は、バスから見える景色に最初は興奮していたものの、どうやら眠そうな様子。
昼下がりのあたたかな日差しと、暑くも寒くもないちょうどいい車内の温度に寝落ち寸前!というところで、次男は何を思ったか童謡の「アイアイ」を大きな声で急に歌いだしたのです。
気持ちよく熱唱する次男と焦る私
車内には気持ちよくうたた寝している乗客がちらほら……。
次男の声で起こしてしまっては申し訳ないと思い、私は「アリさんの声で歌おうね」「寝ている人がいるから、ちょっと静かにしようか」と声をかけまくりましたが、次男はまったく聞く耳を持たず。ノリノリで歌い続ける次男に、私は焦り始めました。
ほかの乗客の思いがけない反応!
最初は黙って次男の歌う「アイアイ」を聞いていた乗客の皆さんでしたが、私たちの前の席に座っていた白髪の高齢の女性がこちらに振り向き、手拍子をしてくれるではありませんか。
通路を挟んで隣に座っていた女性もニコニコ笑顔で「じょうず〜」と言いながら手拍子をしてくれていました。次男が歌い終わったあとは、バスの中でなんと拍手が! 次男はそれはもうご満悦といった表情で、とてもうれしそうでした。
私は反応してくれた方や拍手をしてくれた方に向けて、頭を下げてお礼をしました。次男が歌い始めたときはどうなることかと思いましたが、ほかの乗客の皆さんのやさしい反応の数々に、とても心があたたかくなった出来事でした。
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イラスト/森田家
著者:鬼頭いちか
5歳と2歳の男の子の母。パワフルな義両親と敷地内同居中。貿易関連の資格を多数保有。