生理は重くて当たり前?
初潮を迎えたのは小学5年生のときで、周りの子たちよりも早かったと思います。小学生の間は経血量も周期も不安定でした。中学生になってからは周期が安定するようになりましたが、だんだんと経血量が多くなっていきました。生理痛もひどくなり、生理中は体育の授業を休むことも。ひどいときは学校に行くことすらできないことがありました。
私の母も姉も生理痛がひどかったので、「生理は重くて当たり前」だと思い込んでいた私。ところが、クラスの女子たちのほとんどは、私のように生理で学校を休むことはありません。
友人と生理について話してみると…
中学2年生のときに仲良くなった友人と、生理の話をしたことがあります。そのときに、私は生理痛も経血量も他人よりひどい状態なのだということに気づいたのです。ナプキンを取り替える頻度も多く、学校では休み時間のたびにトイレに行っていました。そんな様子を見て友人は不思議に思っていたようです。
昼間でも夜用ナプキンを何度も取り替えないともたないと話すと、友人はとても驚いていました。生理がくるたびに体育を休んでいることにも驚いており、彼女の反応を見て私はちょっと他人とは違う状態なのではないかと気づいたのです。
私の体、どこかおかしいの?
このことを母に相談し、婦人科を受診することになりました。そして検査を受けると「子宮内膜症」であることが判明。子宮筋腫もあり、これらが原因で経血量が多く生理痛がひどい状態だったとわかったのです。
病気であることにはショックを受けたものの、原因がわかりホッとしたことを覚えています。それからは定期的に通院して、薬物治療を受けることになりました。低用量ピルを服用するようになってからは、かなり体調が良くなりました。
私は自分の生理痛の重さや経血量の多さに悩んでいましたが、仕方のないことだと思っていました。けれども婦人科を受診することで、そういった生理の悩みに病気が潜んでいることを知ったのです。早期発見や早期治療で状態が良くなることも実感したので、自分の体に違和感を覚えたときは、我慢せず病院に行くことが大切だと実感しました。
※この記事は実話に基づいた体験談であり、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/精霊聖子
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!