階段が上れないほどの痛みに
足の裏がなんとなく痛いなと過ごしていたのですが、初めてそう感じてから数日後に階段の上り下りがとてもつらいほどの痛みを感じるようになりました。その日はなんとか痛みをこらえて仕事を始めましたが、夕方には立っているのがやっとの状態まで悪化したのです。
足の裏の全体に痛みはあるのですが、一番痛かったのは「かかと」です。足を床に下ろすたびに、コンクリートに打ち付けるような痛みを感じるのです。仕事は常に立っておこなうため、立つのが大変となると退職するしかありません。
まずはこの痛みの原因と対処方法を確認すべく、近所の整形外科を受診することにしました。
整形外科での結果は「足底腱膜炎」
整形外科では骨に異常がないかレントゲンを撮り、詳しい痛みの場所と症状を問診する形で原因を探ります。幸いレントゲンでの結果、骨に異常がないため足の裏の腱(けん)の異常が原因だろうとのことでした。
診断結果は「足底腱膜炎(そくていけんまくえん)」というものでした。足底腱膜炎は足の裏を覆っている腱の膜、つまり足底の腱膜が炎症を起こしている状態のことをいうそうです。足底腱膜炎はランニングなどを常におこなっている人や、部活などで足を酷使する人がなりやすいといわれています。
私は運動をほとんどしませんし、仕事が急に増えたり変わったりしたわけではありません。医師が言うには、足底腱膜炎は運動不足の40代から50代の人にも表れ始めることが多いとのこと。加齢により足裏の腱が柔軟性をなくしてしまったために、激しい運動をしなくても炎症を起こしてしまうことがあるとのことでした。炎症を起こしやすいのは、靴底が固い靴を履いている人、長時間の立ち仕事をしている人であることもいわれました。
製造工場では常に立ち仕事、私がよく受け持っていた場所は重たい部品を扱うので安全靴を履くこともありました。安全靴は靴底が固い靴の代表的なものですが、安全靴を履かずに仕事はできません。
インソールとストレッチで大幅改善
足底腱膜炎の痛みを改善するには、インソールを変えることと軽いストレッチをすることだと医師から指導を受けました。翌日、医師が処方してくれたインソールを安全靴の中に入れたら足の裏が包み込まれるような感触になり、痛みがほとんどなくなったのです。
このことに感激した私は安全靴だけではなく、自分が持っている靴のすべてにクッション性の高いインソールを入れました。室内でもスリッパを履くように言われたため、こちらもクッション性の高いものにしたら痛みが減って家事もはかどるように。
インソールを入れただけではなく、足裏のストレッチも始めました。段差のある場所でかかとだけを下ろすようにストレッチするものです。するとさらに痛みが軽減されました。特にお風呂上がりにストレッチをすると、気持ちがよかったです。
まとめ
足の裏が痛くなるなんてことは今までなかったため、痛みが出ているときはとても不安でした。仕事ができなくなるのでは、ひどい症状なのでは、とそんなことばかりを考えていたのです。受診して症状が抑えられることがわかってからは、気持ちもずいぶん落ち着きました。
痛みが減ったからといって以前のように気にせずに過ごしていたら、また足の裏が痛くなることは間違いないと思っています。歩くという日常を快適にするためにも、インソールを使い、足裏のストレッチは欠かさないようにしていきたいです。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/マメ美
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