自転車に乗ったことが原因!?
生理2日目の経血量が多い日、私は自転車に乗って近所の整形外科に向かいました。病院へ到着し、受付を済ませてソファーへと腰を下ろすと、1人の女性が私の隣に腰を下ろし、小声で話しかけてきました。「生理かな? ズボンに血がついてるよ。大丈夫?」と。
驚いてすぐに確認すると、結構な量の経血がズボンに漏れていました。慌てて座っていたソファーから立ち、持っていたウェットティッシュでソファの汚れを拭き取って、受付のスタッフさんに報告。その間ずっと女性はそっと寄り添ってサポートをしてくれました。
今までこんなに大量の経血を漏らしたことはなく、「原因は何だろう?」と考えてみたところ……自転車のサドルに押されて、ナプキンがズレ、経血が溢れてしまったことかなと思いつきました。
女性だからこそできる気づかい
そんな状態で診察を待っている間は、女性のスタッフさんたちがとにかくあたたかかったです。汚れてしまったソファーの処理をテキパキしてくださったり、汚れてしまった私の服を気づかっていろいろと役立つ物を貸してくださったりと、すぐに対応してくれました。状況が落ち着いたのを確認して、教えてくださった女性は戻って行きました。
会計待ちの際に改めてその女性にお礼を伝えると、「声をかけてよかった。お役に立ててうれしいわ」と言ってくださり、思わず目が潤んでしまいました。決して押し付けがましくなく、周りへの配慮をしながら、こちらの気持ちを考えて行動できる素敵な女性に出会えた出来事です。
あのときもし、女性に教えてもらわなかったら、経血漏れに気づかず、周りを不快にさせていたと思います。本当にありがたかったです。
生理はデリケートでプライベートな領域のことであり、いざトラブルの当事者になったときは非常に心細くなると実感しました。そんなとき、そっと手を差し伸べてもらえるとどれだけ心強いか知ることができた一件でした。
著者:神田真央/女性・主婦
イラスト:おみき
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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