夫の康、娘の萌咲と共に暮らす京香。
仕事・家事・育児に奔走する京香に対し、康はあまり協力的ではありませんでした。
家事や育児は嫁の仕事?
ある日、京香よりも早く帰宅した康は、家に夕食が用意されていないことに怒り、京香をなじります。
一方の京香もちょうど仕事が終わったところ。
保育園に通う萌咲を迎えに行かなければならないため、もう少し待っていてほしいと答えました。
しかし、康は不満な様子。
康が尊敬する宮田部長は「家事育児は女の仕事だ」という考えの持ち主で、康も悪影響を受けているのでした。
何を言っても「宮田部長が~」と上司を持ち出す康に対し、京香も怒り心頭。
宮田部長の奥さんは専業主婦で、子どもも高校3年生であることを持ち出しますが、康はどこ吹く風。
京香は康に対して、怒りを通り越して、呆れてしまうのでした。
急用で夫に病気の娘を任せることに…
翌日――。
帰りが遅い康に連絡をした京香。
康は宮田部長と飲みに行くことになったと答え、さらに「文句でもあるのか」「嫁のくせに俺に口答えすんな」と言いたい放題。
京香は康に悪影響を及ぼしているであろう宮田部長との付き合いを控えるよう促しますが、康は聞く耳を持ちません。
康の行動に呆れ果てていた京香ですが、明日は急用で家を空けることになっていました。
そのため、明日1日は熱を出した萌咲の面倒を見るよう、康に念押しします。
しかし、康は「萌咲も連れていけないか」「明日も宮田部長と飲む約束がある」と自分勝手な発言ばかり。
そんな康に対し、京香は萌咲のことを繰り返し頼むほかありませんでした。
娘を守るための決断
次の日の夕方――。
「夕方には帰る」と言っていた京香がいまだに帰ってこないことに腹を立てた康。
「お前家事サボってどこいるんだよ!」
「いやお前がどこいるんだよ!」
「え…?」
実は、康は熱を出している萌咲を1人家に置き去りにして、宮田部長と飲みに行っていたのでした。
そして、萌咲は心細さから康を探して外に出てしまい、倒れて救急搬送されたのです。
それでも言い訳を並べる康に、ついに京香は離婚を突きつけますが、康は「宮田部長の奥さんを見習えよ」と応じません。
そこで、京香は宮田部長夫妻が離婚することを康に告げました。
動揺する康に、「あんな害にしかならない男には付き合ってられないそうよ」「宮田部長のとこを見習うなら離婚にも文句ないってことでいい?」と畳みかけます。
後日、康と京香も離婚が成立。さらに康は、娘を危険な目に遭わせたとして、実家からも勘当されるのでした。
一方の京香と萌咲は、慰謝料を使って引っ越し。近くに越してきた宮田部長の元奥さんとも交流を深め、幸せな生活を送っています。
憧れを抱く対象を誤ったばかりに、すべてを失った康。憧れる対象も吟味が必要ですね。