義母の手をつかんだのは……義父でした。
「お、お父さん……なんでここに?」
義父はパパから義母を見張るように頼まれていたのです。
それを聞いて内心逆ギレする義母に、
「ほら行くぞ」
と言って義母の腕を引っ張る義父。
義母を連れて行く先は、パパが午前休暇をとって待ち構えるママたちの家。
「お前、もう許されると思うなよ」
義父はそう言って義母を睨み、ママたちの家に向かうのでした……。
義母が謝罪するも、パパの決意は固く…
ママたちの家に義母を連れてきた義父は、
「誠(パパ)の言った通り、母さんは合鍵を持っていた」
と言って、義母から取り上げた鍵を出しました。
「誠、菜々子さん、申し訳ない。ほら、母さんも」
義父に謝罪を促された義母は……
「……すみ……ません……でした」
と、不本意ながらも謝りました。
義母が持っていた鍵についてママが問い詰めると……
「使う・使わないはずっと迷っていて、菜々子さんとの繋がりを完全に断ち切りたくなくて。その……記念のつもりで……半年前に合鍵を盗んだときに、鍵屋さんで複製を作りました」
義母は嘘を交えながら白状しました。
「なら……使わなければよかったじゃないか。昨日合鍵でこの家に入ってきた時点でもう何言っても無駄だから……」
「母さん……ごめん。絶縁させてください」
ついにパパから絶縁宣言が下されました。
絶縁と言う言葉を聞いて、涙を流す義母は、
「いやっ! 菜々子さんに会えないなんて耐えられない!」
と訴えました。
「おい! よさないか! ストーカーみたいで気持ち悪いぞ」
義母の暴走を止めようとする義父。
「でもぉ……でも~!」
必死で抵抗しようとする義母を見た義父は、
「誠……いくらなんでも絶縁はやりすぎじゃないか? 母さんも反省してるみたいだし……」
と、義母をフォロー。
義母も、
「うん……もうしない……しませんから」
と頷きました。
しかしパパは……
「ダメだよ。もう絶対に……母さんを許すつもりはない」
と断言し……!?
鍵は記念で作り、「使う使わないはずっと迷っていて……」と言い訳した義母ですが、実際には元々使うつもりで作り、この期に及んでもママたちに嘘をついています。
義父がフォローしていますが、パパの決意は固く、絶縁は絶対のようです。何度注意しても無視されてこの結果なので、当然ですね。