まずは自分の今の状態をチェック!
最初に、黒田先生による、今の自分の状態がわかるチェックリストを紹介します。「そう思う」と感じた項目にチェックを入れてください。
・ 朝、起きられない
・ 疲れやすい
・ 何かしらアレルギー症状がある
・ 低血圧でめまいを起こすことがある
・ コーヒーをよく飲む
・ 集中できない
・ ストレスを感じている
・ 毎日疲れてしまう
・ ひどいPMS(月経前症候群)がある
・ 塩辛いものが無性に食べたくなる
・ 軽度のうつ(やる気が出ない、落ち込みやすいなど自己判断)
あなたも副腎疲労?
いくつチェックがつきましたか?
「3つ以上チェックが付く人は要注意。副腎疲労の疑いがあります。副腎疲労とは過剰なストレスや疲労、栄養不足などが原因で機能が低下することをいいます」(黒田先生)。
副腎とは?
そこで、そもそも副腎とはどんな臓器なのでしょうか。
「副腎は腎臓の上にちょこんと乗っている小さな臓器です。二重構造になっていて、副腎皮質からはコルチゾール(各組織に作用して糖質・脂質・たんぱく質代謝の調節、血糖上昇作用、および抗炎症・抗アレルギー作用などの生理作用)やDHEA(50種類以上のホルモンを生成)などのホルモンが分泌されています。
一方の副腎髄質からはアドレナリンやノルアドレナリン(ストレス時などに分泌されるホルモン)が分泌されています。
体内環境を一定に保つためにはこれらのホルモンは不可欠で、バランスも重要です」(黒田先生)。
副腎疲労はホルモン検査で調べることが可能
自分が副腎疲労かどうかは、予防医学をおこなっているクリニックで調べることができるそうです。
「血液検査や唾液検査をおこない、コルチゾールやDHEAの数値を見て判断します。ホルモン検査では、副腎疲労以外にも女性ホルモンの数値を調べることができるので、更年期症状かどうかも見ることができます。
調べるホルモンの数や種類によって、また、クリニックによっても価格が変わりますが相場は3~5万円くらいでしょう」(黒田先生)。
副腎疲労は更年期症状として放置されることも
副腎疲労の主症状は疲れ。そのため、更年期症状と思い込んで婦人科を受診したり、うつを疑って心療内科や精神科を受診する人も多いそうです。
「予防医学に精通している医師でないと、副腎疲労はなかなか見つけ出せないのが現状です。保険診療ではコルチゾールやDHEAの検査はしません。放置されている副腎疲労はかなり多いと思います」(黒田先生)。
なお、予防医学をおこなうクリニックでは、副腎疲労と診断された場合は生活習慣のアドバイスやサプリメントの処方がおこなわれるそうです。
「生活習慣のアドバイスでは
・ 規則正しい生活
・ バランスの良い食事
・ 適度な運動
・ 良質の睡眠
・ ストレス回避
といったことを指導します。ストレス回避とは、リラックス時間を持つこと。自分なりのリラックス法を見つけておくことがとても大切です」(黒田先生)。
まとめ
具体的なアドバイスは、検査結果は個人で違うため、一人ひとり違うといいます。ただ、共通しているのは腸内環境の改善だそう。毎日疲れに悩んでいるなら、副腎疲労の可能性も考えてみてはいかがでしょうか。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!