夢乃(ゆめの)は、夫の博之(ひろゆき)と2人暮らし。
最近の夫は、義両親に親孝行したいという話をよくしてきます。週末も日帰り温泉に連れて行くと聞いていたのですが……。
夫が義両親と日帰り温泉へ
夢乃は今週末、子どもが生まれたばかりの妹宅へ手伝いに行く予定。
夫の博之は義両親と日帰り温泉に行くので、別々に過ごすことに。
このごろ疲れやすくなったという義母のため、泉質のいい温泉を探して連れて行ってあげるのだとか。今まで両親に何もしてこなかったので親孝行したいと話します。
夢乃が「温泉いいなぁ」と言うと、博之は今度夫婦でゆっくり行こうと提案。露天風呂付きの部屋に泊まりたいね〜と話は盛り上がり、楽しい時間を過ごしていました。
義母が救急搬送。夫は居場所は?
週末。博之から温泉に着いたと連絡がありました。
渋滞で到着が遅れ、今から食事と温泉になるから帰るのが遅くなるとのこと。温泉街や宿の雰囲気が良くて満足していると、うれしそうに夢乃に話します。
夕方になり、博之から着信が。
「母さんがゆっくりしたいって言うから、今日は一泊して帰るわ」
「お義母さん今、救急搬送されたけど?」
お義母さんは急に胸が苦しくなり、救急搬送。
お義父さんによると、温泉には行ったものの博之から早く電車で帰ってと言われ、その途中で体調が悪くなったとのこと。
博之にどこにいるのか問いただすと「温泉」と答えますが、仕事で急用ができたから義両親には帰ってもらったと、どこか話が噛み合わず。
「容体を知りたかったら早く病院に来なさい!」と夢乃が言うと、「ちょっと時間がかかるから……」と電話が切れました。
義母の容態を知って大号泣。実は……
3時間後、ようやく博之が病院に到着。
夢乃は博之に病状を説明。義母の意識が戻らず、意識を失ったときに頭をぶつけたので障害が残るかもしれないと伝えます。
それを聞いた博之は顔面蒼白に。自分が帰りも車で送ればよかったと悔やみます。
「お義母さんに申し訳ないと思う気持ちがあるなら、正直に話して?」
「実は、最初から旅館に泊まる予定だったんだ。母さんたちを連れて行ったのはカモフラージュで……」
どうやら夜のお店の女の子に300万円以上貢いでデートに漕ぎつけ、温泉宿を予約したとのことでした。そして「俺は息子としても夫としても最低だ。両親に合わせる顔がない……」と泣き始めます。
お義母さんが「いいから早く来なさい!この馬鹿たれ息子!!」と言っていることを伝えると、
「母さんは意識ないだろ……?」
「それ、嘘。お義母さんの指示で、本当のことを白状させるために追い込んでやれって言われたの」
義母に会った博之は号泣。泣きながら夢乃と義両親に謝罪し、もう夜のお店には行かないと約束。使い込んだお金もお小遣いを返上して貯めるというので、しばらくは様子を見ることに。2人で義母が退院する日を待っています。
やましい事があると、普段と違う行動を取ったり、相手の目を見て話せなかったり。何かしら態度に出てしまいますよね。
義母が退院したら、今度はゆっくり義両親を温泉に連れて行って欲しいですね。夢乃との温泉旅行も実現するといいのですが……。