管理がきちんとできていなかった
私の生理が始まったのは中学生のときでした。生理の間隔は1カ月に1回。そのため、「大体このあたりでくるのね」という感覚しかなく、腹痛がしてトイレにいくと生理になっていたということがほとんど。普段から生理用品を持ち歩くことはありませんでした。
それが……とんだ裏目に出てしまったのです。
通りすがりの女性から指摘を受ける
ある日、学校から帰る際、駅近くのバス停で並んでいたときのことです。なんとなく腹部に違和感を覚え、「そろそろ生理がくるのかな?」と思っていた私。
そのとき、1人の女性が私に近づいてきました。そして「お姉さん大変! スカート見て! 真っ赤よ!」と言われたのです。
「え?」と思い、おしりを見てみるとと……手のひら以上の範囲で制服のスカートが真っ赤に。先ほどまで「そろそろ生理がくるかな?」と思っていたのですが、すでに生理がきていて漏れてしまっていたようでした。
混乱からのとっさの判断
私の学校は白と紺のスカートだったため、明らかに経血とわかりました。慌ててしまいましたが「とにかく隠さなきゃ」と、持っていたセーターを腰に巻き、そのままバスを乗り継いで自宅へ。
なんとか家まで乗り切りましたが、経血漏れを女性に指摘されるまで、生理がきたことにまったく気づいていなかったことに「穴があったら入りたい」状態で……。バス停にはそこそこ人が並んでいましたし、駅近くで人通りもそれなりにありました。果たして生理になってからどれくらい時間が経ち、どれくらいの人に見られたんだろうと、周りにいる人々に「自分が生理である」と知られてしまったであろうことに恥ずかしさを感じました。
さらにこの日は週の半ば。次の日も学校があり、制服を着ていかなくてはなりません。家に帰ってからはスカートの洗濯が待っていました。しっかりついていた経血汚れは、なかなか落ちずとても大変でした。
「生理予定を把握してナプキンをしていれば……」「違和感を覚えたときに、すぐにトイレに行っていれば……」「いつでも使えるように生理用品を常備しておけば……」おしりを真っ赤にさせながらバス停で立つことはありませんでした。
今回はやさしい方が指摘してくださり、本当に感謝しました。あのお姉さんがいなければ、帰宅するまで生理になっていたことに気づかず、バスに座って椅子を汚してしまっていたかもしれません。他の人も、汚れたスカートを目にし嫌な気持ちになっていた可能性もあるなと、私は改めて反省。
生理予定を把握すること、生理予定日が近くなったら生理用品を用意しておくことの大切さを実感しました。
著者/七瀬ゆき
イラスト/赤身まぐろ
監修/助産師 松田玲子
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