妊娠検査薬には、はっきりとした陽性を示す線が! 不安を抱えながらも、無事胎嚢や赤ちゃんの心拍が確認できました。
元気に動く赤ちゃんの心拍にうれし涙を流したペ子さん。しかし、それでも流産の不安が常につきまとうのでした。
母としての葛藤「信じたいけど傷つきたくない…」
※多嚢胞性卵巣→多嚢胞性卵巣症候群
幾度となく不安な気持ちになるペ子さんでしたが、赤ちゃんは力強い成長を見せ、無事出産! 仕事の都合で長期にわたる別居婚をしていたペ子さん夫妻も、ペ子さんの出産に伴う育児休暇取得によって、夫の暮らす東京に引っ越し、念願だった同居生活を送ることができました。
治療を始めてすぐに妊娠できたこともあり、2人目もすぐに授かることができると考えていたペ子さんは、息子さんが1歳になったら卒乳し、再び妊活を始めようと決めたのでした。
多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)であるゆえ、妊娠しづらいと言われた自分にレッテルを貼っていたペ子さん。
この後、2人の子どもに恵まれたペ子さん。第一子として生まれた息子さんは、きっとぺ子さんに妊娠への前向きな気持ちを運ぶ役割を持っていたのかもしれませんね。
監修/助産師 松田玲子