電車の中で
生理2日目のある日、私は出勤途中の電車で具合が悪くなってしまいました。
通勤ラッシュの時間でとても混雑していたのですが、近くにいた方が席を譲ってくれたり、まだ飲んでいない水を私にくれたりして、とても親切にしてくれたのです。
一旦電車から降りると、私が具合が悪いことに気づいた周りの人たちがホームのベンチに座らせてくれて、駅員さんを呼んでくれました。
駅員室でしばらく休み、職場へ遅刻の連絡をしてもらうことに。駅員さんや職場のみんなに生理で体調が悪いということが知れ渡り、とても恥ずかしくなりましたが。それ以上に朝の忙しい時間帯に見ず知らずの方々に迷惑をかけてしまい、申し訳なかったなという気持ちでいっぱいでした。
休むことは悪いことじゃない
職場でスタッフをまとめる立場にあった私は、今まで周りに迷惑をかけないように生理で体調が悪くても休まないようにしていました。
しかし頑張りすぎてしまった結果、たくさんの人に迷惑をかけてしまうことになり、このとき初めて「頑張りすぎなくていい」「つらいときは無理しなくていいんだ」と思えたのです。
私にとって、生理になるのは自然なこと。無理をすれば逆に周囲に迷惑がかかるかもしれないから、生理でつらいときには無理をせずに休もうと心に決めました。
心配してくれたのは…
電車で具合が悪くなった日、遅れて出勤すると、意外にも男性の院長先生が一番心配してくれました。「男にはわからない痛みだけど、僕の奥さんは生理痛がひどいから」とのこと。
ほかのスタッフも、自分が生理がつらいときの対処法を教えてくれたり、おすすめのストレッチ方法を教えてくれたりしました。中にはまったく生理痛がないという人もいて、人それぞれ生理の重さが違うことを改めて考えさせられました。
生理の重さは人それぞれですが、みんな何かしら悩みを持っていることがわかり、大きな励みになったことを覚えています。
私にとってこの出来事は、生理について改めてよく考えるきっかけになりました。生理の体調不良で仕事を休むことは悪いことではなく、必要なことだと思う人が増えると、女性がより働きやすくなる気がしています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/神谷 まりな
イラスト/赤身まぐろ
監修/助産師 松田玲子
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