ゲーム機を壊してしまったことをケンタとケンタの両親に謝罪したハルさん。しかし、ケンタもケンタの両親も「気にしなくていい」とやさしく励ましてくれました。あまりにも自分の母親と違う態度に、ハルさんも困惑してしまい……。
このままじゃいけない!追い詰められたハルさんの決断は…
ハルさんにプレゼントがあると言い、たくさんのゲームを用意してくれていた母親。
しかしそれは、ハルさんが友だちと遊ぶためのものではなく、母親自身と遊ぶために用意したものだと聞かされます。
思わぬ母親の言動に「ゲームは友だちとやりたい」と正直な気持ちを伝えるハルさん。正直に伝えればきっと母親にも伝わると思っていましたが、その期待もむなしく、母親はハルさんの話に耳も貸さずヒステリックに泣きわめくばかりでした……。
さらには「もう学校に行かないでほしい」とまで言い出す母親。これにはハルさんもさすがに母親への失望感を感じざるを得なくなり、母親に内緒で家を出ることを決めます。
自分の気持ちを一方的に押し付けるばかりでは、受け取る方も疲れてしまいますよね。しかも、母親のためを思いこれまで言うことを聞いていたハルさんにとっては、自分の気持ちを真っ向から否定される、悲しい出来事だったのではないでしょうか。
そして、危ないことだとわかっていても、まだ小学生だったハルさんにはこのとき「家を出て母親と離れる」という選択肢しかなかったのかもしれませんね。
それしか選べなかったとはいえ、ハルさんの決断が危険なものだったことには変わりありません。
こんなときのためにも、ハルさんの周りに少しでも心の内を明かせる友だちや大人など、身近な誰かがいてくれればと願わずにはいられません。