急な入院が決定……子どもたちは?
妊娠9カ月のころ、妊婦健診にて医師から「切迫早産のため、10日間入院してください」と言われました。急に入院が決まり、家に帰ることなく病室に通された私。おなかの赤ちゃんのことが心配なのはもちろん、保育園で私のお迎えを待っている長女と次女が寂しい思いをするのではないかと考えると不安になり、その場で少し泣いてしまいました。すぐに気持ちを切り替えて夫へ電話し、10日間の入院や、入院中の子どもたちのお世話について伝えます。夫は驚きながらも「わかった。こっちの心配はしないで」と言ってくれました。
コロナ禍だったため高齢の実母や義母は呼ばず、保育園に預かり保育を申し込み、夫は仕事の時間を調整して子どものお世話を頑張ってくれたようです。子どもたちもお父さんの頑張りに応えるかのように、私とビデオ通話するときも泣かないで楽しそうに話をしてくれました。
10日間の入院生活が終わり、無事退院すると、それまで涙を見せなかった長女は「お母さんが帰ってこないかと思った」と号泣。次女はうれしそうにしながら抱っこをせがみ、夫からも「母子ともに健康でよかった!」と言われ、夫と子どもたちがよく頑張ったことが伝わってきました。
私が入院するまで、子どものお世話は私に任せきりだった夫ですが、今ではひとりで子どもたちの荷物の準備や朝の支度ができるようになりました。当時は大変でしたが、夫と子どもたちにもいい経験になったと思います。
著者:田川ゆうこ/女性・主婦。3姉妹の母。子育てのおもしろ体験談や家族のエピソードについて執筆している。保育士の免許を持っているが、わが子の育児は難しい。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています