会社員の玲子は、夫の洋二と2人暮らし。基本は在宅で働いています。ある日のこと。洋二が突然、子どもの面倒を見てほしいと言ってきました。事情をのみこめない玲子は夫から話を聞きますが……。
妻に相談せず、子どもを預かると承諾
それは突然のことでした。洋二は幼馴染である保奈美の子どもを、しばらく預かりたいと玲子に話してきました。保奈美の夫が不倫をし、離婚の話し合いでもめているので預かってほしいと連絡があったとのこと。事情を聞いたら断りづらくなり、玲子に相談することなく承諾してしまったと話します。
保奈美の子ども・ケンタくんは3歳。預かる期間は1週間。玲子は子どもを見ながら仕事ができるか不安でしたが、何かあれば自分が何とかするという洋二の言葉を信じました。
子どものお世話は誰が!?夫は出張へ
数日後。洋二から急に出張が決まったという連絡が。
結局、ケンタくんの面倒は玲子ひとりで見ることに……。
この埋め合わせはするから!と言いますが、3月前からお小遣いを前借りしており、分担すると約束した家事もサボり気味。クレジットカードも使いすぎが目立つため、最近だらしないと玲子が指摘をすると、嫌味を言われるとイライラするという洋二。自分の気持ちもわかってほしいと一方的に電話が切られました。
子どもが発熱。母親に連絡したところ……
それから数日たち、ケンタくんが発熱。病院に連れて行こうと思いますが、洋二は電話に出ず。仕方がないので、玲子は保奈美に連絡しました。
「できれば保奈美さんに病院へ連れて行ってもらいたいんですけど…」
「お子さん、いつまで預かればいいんですか?」
「息子は3カ月前に亡くなりました」
保奈美の子は妊娠中に亡くなってしまい、3歳の子どもはいないと話します。
子どもを亡くしたことを知っていて自分の名前を使うなんて……洋二は最低だと怒り心頭。出張は本当なのかーー。2人の見解が一致し、空港で待ち伏せすることに。
空港の到着口から出てきた洋二。若い女性と仲良く手を繋いでいましたが、玲子を見つけてびっくり。これは不倫相手と別れるための旅行で、不倫はもう終わったと言い訳を始めます。相手の女性はシンママで、その子どもがケンタくんでした。玲子に子どもを預けたこと、保奈美の名前を使ったこと、マッチングアプリで出会ったことなど、許せない事実の数々。洋二は反省しているから許してほしいと謝りますが、玲子の気持ちは変わりませんでした。
その後、離婚が成立。元夫は義実家からも縁を切られ、保奈美の名前を使ったことから地元の友人からも距離をとられているそう。玲子は新居に引っ越し、新しい生活をスタート。保奈美は妊娠がわかったそうで、赤ちゃんに会える日を楽しみに待っています。
不倫相手の子どもの面倒を自分の奥さんに見させるなんて、非常識にも程がありますよね。いままでは玲子に頼り、自由に生活してきた洋二。これまでの行動を省みて、自己中な言動を改められるといいですね。