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「赤ちゃんの指が…」心配になった症状を自分で調べた結果、医師も見落とすわずかな異変を発見して!?

私には妹がいます。年の近い子どもを出産した私たちは、週に1度は会うほど仲良し。お互い海外のベビー服が好きで、当時、生後10カ月になる妹の赤ちゃんに足先まで覆われたロンパースを着せていました。おむつ替えのとき、妹の赤ちゃんの足先が赤く腫れていることに2人で気が付いて……。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師松井 潔 先生
小児科 | 神奈川県立こども医療センター 産婦人科

愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等、同総合診療科部長を経て現在、同産婦人科にて非常勤。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
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赤ちゃんの指が腫れている…虫刺され?

妹の家で、私の1歳の娘と妹の生後10カ月になる赤ちゃんを遊ばせていたときのこと。ふと、妹の赤ちゃんの足の親指が蚊に刺されたかのように腫れていることに気が付いたのです。

 

寒い季節だったので、こんな時期に虫刺され?と不思議に思いました。赤黒く腫れているのが気になり、念のため病院に連れていくことに。

 

外科では原因がわからずネット検索

妹の家の近くに外科があったので、まずはそこで見てもらいました。先生は、親指を触っても痛がらない赤ちゃんの様子を見て、私たちに「腫れが引かなければ、また来てください」と告げました。


原因がわからないことを不安に思った私は、すぐに症状をインターネットで検索。するとたまたま、赤ちゃんの足の指に髪の毛などが絡んでうっ血してしまう「ヘアターニケット症候群」という症状を見つけたのです。

 

 

慌てて小児科へ駆け込んだ結果!?

妹の赤ちゃんの指をよく確認してみると、たしかに細い糸のようなものが絡みついているように見えました。肉の間に食い込んでいる感じで、よくよく観察すれば確認できるくらいの細い髪の毛で、外科の先生には気付いてもらえませんでした。

 

調べたWebサイトには、うっ血が長いと壊死してしまうこともあると書かれており、血の気が引いたのを覚えています。急いで妹の赤ちゃんを小児科に連れていき、症状を説明。髪の毛を切ってもらうと腫れも引き、幸い大事には至りませんでした。

 

 

今回、足の指に絡まっていたのは髪の毛でしたが、私が好んで着せていた足先まで覆われたロンパースなどの繊維が原因となり得ることもあると知りました。日頃、子どもに何か症状があったときにインターネットで検索して必要以上に不安になるのは私の悪いクセだと思っていましたが、このときばかりは検索してよかったと感じた出来事です。

 

◇ ◇ ◇

 

「ヘアターニケット症候群」は、赤ちゃんの手や足に大人の毛、糸くずなどが絡み付いて、血液循環が悪くなってしまう病態です。稀な疾患ではありますが、指の色が悪くなったり、むくんだりするため緊急の治療が必要です。手や足の指に限らず、耳、舌、耳、乳頭、へそ、陰部に絡まってしまうことがあります。

 

出産後のホルモンの変化は2〜6カ月程度で、この期間にママの脱毛が増えることが原因の1つとされています。

 

この病気はあまり知られておらず、診断が遅れることがあります。なだめることができないほどに赤ちゃんが泣いているときは、ヘアター二ケット症候群の可能性も考えられるため、手足や陰部の異常がないか確認しましょう。

 

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:河原りさ/4歳と6歳の女の子ママ。花屋に勤務。都会のおでかけスポットや植物に関心あり。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2023年7月)

 

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