怜奈(れいな)は義母から育ちが悪いと言われ、あまり良い印象を持たれていません。そのせいで、彼女の5歳の娘も他の孫たちのようにかわいがってもらえず……。自分のことならまだしも、娘が巻き添えになっているのは心苦しく、怜奈はとても悩んでいました。
意地悪な義母に限界を感じて…
義母から気に入られていない……。結婚後、怜奈は義母と会うたびに感じていましたが、努めて冷静にお付き合いをしていました。義父をはじめ、夫の兄弟やその家族は怜奈にやさしく接してくれるのですが、良家出身という義母は父子家庭育ちの怜奈を気に入らないようです。
義母は高飛車な性格でいつも怜奈に強く当たりますが、それは幼い怜奈の娘にも同様で。孫たちが集まったときに娘のお菓子だけ違ったり、話しかけてもそっけなかったり。幸い、周りのみんながやさしくフォローしてくれるので、変な空気になることは避けられていますが、義母のおかしな態度は親戚も疑問視しているようです。
ついにトンデモ事件が勃発
ある日、夫の兄が遊園地の割引券をもらってきました。それを使って孫たちと遊びに行こうと計画した義母ですが、あいにくその日は大人がみな忙しく……。一緒についていける保護者がいませんでした。
計7人の孫をひとりで引率すると息巻く義母に、怜奈は不安を覚えました。大丈夫ですかと尋ねたところ、これまた裏目に出て。「うちの孫たちはみんな育ちがいいのよ。手がかかるとしたら、あんたの子ね」 と憎まれ口を叩いてきました。
遊園地で遊んだ日。楽しかったと帰ってきたので怜奈がお礼の連絡をすると、「あっ、うっかりしちゃったわ」 と義母。忘れ物をしたのかと思って尋ねると……。
「あんたの子だけ遊園地に忘れてきちゃったw 」
「今頃泣いているかもねw 」
「え、娘は一緒に居ますけど……? 」
娘がそばにいることを伝えると、「そんなことはない、ちゃんと置いてきたんだから」 と義母が言うではありませんか。
最終的に孤立したのは…
わざと娘を置いてこようとしていた……、そう思ったら怜奈の怒りは頂点に。ですが、子どもたちが全員無事に帰宅しているかを確認することが先決です。夫の兄弟に連絡したところ、娘と年格好の似ている1人とそのお姉ちゃんが帰宅していないことがわかりました。
案の定、義母ひとりで孫たちの面倒が見きれなくなり、グループ分けをして大きな子どもたちに面倒を任せっきりにしていたようなのです。よって、帰宅も本人たち任せになっていたと言うわけです。
数時間後、姉妹2人は無事帰宅。みんなホッとしましたが、義母への怒りはこの日以降、消えることはなく……。もちろん、義母がやったことのすべては親戚みんなに報告。義父は離縁を希望し、義母を家から追い出したそうです。そして義母は、家族中から絶縁されました。
気に入らない嫁とその娘を追い出すどころか、反対に自分が孤立することになるとは……自業自得です。怜奈たちはこれからも家族の輪を大切に、みんなで仲良く暮らしてほしいですね。