夫を喜ばせたかっただけなのに…
第1子となる長男を出産後に夫と話し合い、退院後は自宅がある場所の隣の市にある実家へお世話になることに。
退院から2週間ほど経ったある日、弟夫婦が子どもを連れて実家に来ました。弟夫婦も私の息子が生まれる少し前に、娘が誕生したばかり。息子にとってはいとこになる関係です。
すると弟の奥さんが、赤ちゃん用のユニフォーム風の洋服を2枚取り出し、「子どもたちに着せませんか?」と一緒に写真撮影することを提案。弟の奥さんは自分の妹から出産祝いにもらったと言っていましたが、実は私たち夫婦もお祝いでまったく同じユニフォームを義兄からもらっていたのです。偶然に驚きつつ、早速、息子に着せて姪っ子とのツーショットを撮影。かわいく撮れたので、夫に写真を送りました……。
夫からの返信は「兄貴からもらったお祝いと同じだよね? なんで先に着せるの?」と少し怒っている様子。「今、息子が着ている服は、弟夫婦が持ってきた別物で……」と撮影の経緯を送ったものの、返事はありません。私は、ただ「かわいいね!」と喜んでもらえるかと思っていましたが、まさかの展開に動揺しました。
母に話すと、私に寄り添ってくれた一方で、「夫くんにとっても初めての子どもで、しかも今は愛おしい時期。何もかもが新鮮で、それを共有したいと思っているのかもしれないよ」と諭されました。冷静になった私は、翌日夫に電話をかけ「私の配慮が足りなかったね」と謝罪。夫の怒りは徐々におさまりました。
妻が里帰りをしていると、育児に参加できないもどかしさや疎外感を抱くのかもしれません。なるべく夫の気持ちを汲むことが大切だと感じた出来事でした。
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作画/yacco
著者:内野みお
5歳と2歳のやんちゃ兄弟に翻弄されながら育児に奮闘するママ。子どもに隠れてこっそりスイーツを食べるのが至福の時間。
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