二重顎と老化の関係は?
骨密度の低下も関係
40代を過ぎてから、あまり体形は変わっていないのに顎の肉がたるたるになって二重顎になりやすくなったような気がします。
「女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、骨の新陳代謝に際して骨吸収を緩やかにして骨からカルシウムが溶けだすのを抑制する働きがあります。しかし、女性は閉経に向かうにしたがって女性ホルモンの分泌が低下します。女性ホルモンの分泌が低下すると、急激に骨密度が減ってしまいます。
骨密度の低下は顔にも及びます。顔の骨の骨密度が減って顔の骨が委縮すると同時に、顔のハリを保つコラーゲンや皮下脂肪も減少するため、肌がたるんで二重顎を成形してしまうのです。
また、更年期は代謝が落ちて太りやすくなる時期でもあります。太れば当然顎にも肉がついて二重顎になりやすくなります」(黒田先生)。
二重顎が目立つ人と目立たない人との違いは?
もともとの骨格の他に姿勢も関係
ただ、同じような年齢、同じような体形でも二重顎が目立つ人と目立たない人がいるような気がします。
「二重顎は老化ももちろん原因になりますが、もともとの要因もあります。あまり知られていないかもしれないのですが、顎が小さい場合です。
顎が小さいと首から顎の先端までの距離が短いため、うつむいたとき二重顎になりやすくなります。
また、猫背やスマホを見過ぎてうつむくいわゆる「ストレートネック」または「スマホ首」になると顎下の皮下脂肪が押し出されて二重顎になりやすくなります。
さらに、コロナ禍ではマスクを長時間つける生活をしていましたが、他人に顔を見せることが減ったことで表情筋が衰えて、二重顎の原因になったという指摘もあります」(黒田先生)。
二重顎をスッキリさせることはできる?
毎日使う枕を見直してみて
自分でできる二重顎対策はありますか。
「やっぱりまずは痩せることが先決です。あとは、高すぎる枕は首や肩の筋肉を引っぱり緊張させてしまうので枕なし、または低い枕を使うのも一案です。
柔らかい枕も首が安定せず、体がゆがんで血流が悪くなるといわれているので控えたほうが良いでしょう」(黒田先生)。
美容外科でケアはどんなものがあるのでしょうか。
「最近注目されているのは、ウルトラフォーマーMPT(最新ハイフ)による脂肪溶解です。超音波を当てるだけで脂肪が溶解し、余分な脂肪細胞は徐々に消化されて体外に排出されていきます。少ないダウンタイムで複数回の施術、痛みを感じにくいのが特徴です。
また、ヒアルロン酸注入でも二重顎は解消できます。特に、顎が小さい場合は、顎が足りない部分をヒアルロン酸で調整してあげると美しい顎のラインを作ることができます」(黒田先生)。
まとめ
枕が二重顎と関係しているということに驚き。枕なしは最初はハードルが高いかもしれませんが、まずは低いものに変えてみてはいかがでしょうか。スマホの見過ぎや姿勢の見直しも大切です。私もできることから始めてみたいと思います!
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