みなさんは「副乳」というものを聞いたことありますか?私は産後におっぱいが張ってくると同時に脇にしこりができました。そんな私の産後のエピソードを紹介します。
脇にゴリゴリしたしこりが!
私は帝王切開で出産したため、産後、お風呂に入れずにいました。脇のムダ毛が気になって触ってみると、プクッとしたものに触りました。ぐっと押すと痛くてゴリゴリしていたので、悪いものかと思い、助産師さんに聞いてみると「副乳」だと教えてもらいました。
おっぱいが張るのと同じように、この副乳も張ってきてしこりのようになっているのだと聞きました。「え?副乳ってなに!?」と、すぐに聞き返したことを覚えています。
副乳とは?
副乳は、犬や猫のように、もとは人間も複数あった乳房が退化したため2つになったと考えられています。その退化の名残が「副乳」として現れる人もいるそうです。
出現する場所も、胸付近や脇、おなかの周辺など、さまざまなようです。なんともおもしろい現象ですよね。まさか自分の2つのおっぱいのほかに、その名残が残っているなんて思ってもみませんでした。
対処法は?
しこりのようにゴリゴリとした状態になると、やはり痛みを伴います。そんなときは乳腺炎と同様に冷やしたり、食事に気を付けたりすることが大切なのだそうです。
私は乳腺炎になることはありませんでしたが、副乳に痛みを伴ったため、よく脇を冷やしていました。「副乳というものがある」という知識があるだけで、産前・産後でも冷静に対応できますよね。
妊娠・出産は、女の人の体の神秘がよく現れますが、副乳もそのひとつです。おっぱいがほかの箇所にもあるということ、それもまた人間の進化の過程なんですよね。副乳があらわれても、あわてずに対処していただければと思います。(TEXT:ママライター山野美由紀)