泣き叫ぶ息子にお手上げ状態…
ある朝、息子を連れて実家に帰省しようとキャリーバッグとベビーカーを押して電車に乗り込んだ私。いつもはベビーカーに乗るとすぐに眠ってしまう息子ですが、この日は機嫌が悪く、どれだけ歩いても眠りについてくれませんでした。
周りを気にしつつ、ベビーカースペースのある車両に乗車。しかし、電車に乗り込んだ途端、息子は大声で泣きだしてしまったのです。あやし続けたものの、15分たっても泣き止まない息子。
行き先まではあと30分ほどありましたが、周りに申し訳ない気持ちでいっぱいになり、途中下車をしようかと思っていたら……。
眼の前に現れた救世主たち!
突然、目の前に3人の若い男性が現れました。「これは文句を言われるだろうな」と覚悟していた瞬間……、「この子に話しかけてもいいですか?」と言われたのです。
一瞬、状況が飲み込めず、私は焦って無言でうなずいたことを覚えています。
すると彼らは、私の息子に話しかけ、小さな声で手遊びを始めてくれたではありませんか。息子も最初は知らない人にびっくりしたのかキョトンとした表情。
しかし、少しずつほほ笑むようになり、泣き続けていた15分が嘘かのように機嫌を取り戻したのです。
その男性たちは大学生とのことで、自ら通っている大学名を名乗ってくれました。その流れで話を聞いたところ、彼らは大学で幼稚園教諭を目指して勉強しているそう。私は彼らへの感謝で胸がいっぱいになり、涙が出そうになりました。
公共の場で息子の機嫌の悪さに焦っていた私にとって、彼らはスーパーヒーロー。いつか私も同じように困っているママを見つけたら、「大丈夫。うちの息子もそんな時期がありましたよ」とやさしく声をかけたいです。
著者:なかまる あゆみ/30代女性・主婦。2019年生まれの男の子、2021年生まれの女の子の2児のママ。インナービューティーダイエットアドバイザー、食生活アドバイザーの資格を所持。主に女性の健康や育児に関する記事を中心に執筆中。
作画:こちょれーと
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています