生理痛が年々ひどくなっていき…
私が初潮を迎えたのは、中学1年生のときでした。10代のころは生理痛がほとんどありませんでしたが、20代になり、就職してから下腹部に痛みが出るように。以降、生理痛は年々ひどくなっていきましたが、おそらく仕事のストレスのせいだろうと思って、あまり気に留めていませんでした。
20代後半になり仕事の量が増えると、私の生理痛はさらに悪化したように思います。どうしても痛みがひどいときには、市販の鎮痛薬を服用して対処するように。鎮痛薬を飲めば痛みが治まるので、特に問題はないだろうと思っていました。
しかしあるとき、生理痛を我慢して仕事をしていると下腹部に強烈な痛みが生じ、あまりの痛みに耐えられずその場から動けなくなってしまったのです。心配した同僚が仕事を代わってくれ、その日は早退して安静にして過ごしました。
健康診断がきっかけで婦人科を受診
もしかして体に異常があるのではと不安になり、会社の健康診断の際に婦人科検診も受けることにしました。すると、子宮筋腫の疑いという結果が出たのです。後日に改めて婦人科を受診し再検査をすると、医師から子宮筋腫だとはっきり告げられてショックを受けました。
ただ、子宮筋腫は良性の腫瘍で、すぐに命にかかわる病気ではないと医師が話してくれたので、少し安心しました。年々ひどくなっている生理痛について医師に相談すると、おそらく子宮筋腫が原因だろうとのこと。自分の体がこんなことになっているならば、もっと早く病院を受診すべきだったと後悔しました。
現在、子宮筋腫は経過観察中
私の場合、すぐに手術する必要はなく、経過観察となりました。今は半年に一度のペースで通院して様子をみています。子宮筋腫がこれ以上大きくなるようであれば、将来的に手術やなにかしらの治療が必要になるかもしれません。
生理痛は相変わらずありますが、婦人科の医師からつらいときにはいつでも受診してくださいと言われているので、不安感は消えました。
私はひどい生理痛を自覚していても「ストレスのせいだ」と思い込み、その原因が病気だとは思わず、しばらく放置してしまいました。今になってみると、もっと早くに医療機関を受診しておけばと後悔することもあります。現在は「異変を感じたらすぐ病院」を肝に銘じて、自分の体に敏感でいるよう心がけています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:朝霧ヤスコ/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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