生理について夫と共有する?
夫は、円満な結婚生活を送るためには男性が「生理」について詳しくなる必要がある、と感じたようです。生理が「私に」どのような影響を与えるのかを知りたがりました。
たしかに、夫に「生理」について知ってもらったほうが、これからの夫婦生活、快適に暮らせるかも……。そう思った私は、夫に「私の生理」について説明することにしました。
生理の勉強会スタート!
私「私の場合、まず生理前に眠くなって、食欲がすごくなって……」
夫「生理前ってなに?」
夫は生理前にも症状が表れることを知らず、私は改めて「そうか、そこからちゃんと説明をしないと」とハッとさせられました。そして、生理中だけでなく生理前にも症状が表れること、眠くなったり食欲が出たり、不調が現れたり……それはPMS(月経前症候群)と言うことなどを説明しました。生理前も生理中の症状も千差万別であることも。PMSという言葉を初めて知った夫は、「生理前も不調があるんだ」と驚いていました。
私はPMSが重く、生理前に「体と心のつらさのピーク」を迎えるタイプ。このことも、夫に伝えておかなければ。
私「私の場合、生理1週間前から生理3日目までが、特につらくて疲れやすいの」
夫「そんなに?」
私「うん。生理3日目までは経血が多く出て、下着や布団に漏れてしまうこともあるから、服装や行動も気を付けるし、洗濯も手洗いで……」
夫「服装や行動って?」
私「白い服は経血が漏れたら目立つから、生理中は黒っぽい服を意識して着るよ。あとは生理専用の下着を使ったり、においが気になるから、マメにトイレでナプキンを交換したり……」
夫「知らなかった! 大変なんだね……」
私「そう。だから生理前から始まってすぐくらいは、ゆったり過ごせると助かるな」
夫「わかった!」
夫の力強い返事に、「理解してくれた」と私は感じました。そして、このときの勉強会はこれにて終了!
経血を見た夫はドン引き!?
数日後。私に生理がきました。
私「おなかが痛いから、薬を飲んで休むね。お皿は明日洗うね」と言うと、私が家事をしないことに、夫は納得がいかない様子。生理痛がつらく、夫にも生理前から生理開始すぐがつらいと話していたので、「今日はゆっくりさせてもらおう」「わかってくれているはず」と思ったのですが……。
夫の様子に少し悲しくなった私ですが、そのときハッとあることを思いつきました。「より生理を理解してもらうためにも、経血のついたナプキンを見てもらうのはどうだろう」と。強硬手段かなとも感じたものの、夫の様子に「伝えただけでは理解しにくかったのかもしれない」と感じたのです。
私「よければ、経血のついたナプキンを見てみない?」
夫「え……それはちょっと」
私「どれだけ経血が出ているか、知ってほしい」
夫「……わかった。見てみる」
最初は抵抗があったような夫ですが、私の「知ってほしい」という言葉を受け止めてくれたようです。そして、勇気を出し経血のついたナプキンを夫に見せました。すると……。
「うわっ……!」と夫は絶句。
見せなきゃよかったかなと私がドキドキしていると……「こんなに血が出るの!?」と驚いた言葉をかけられました。
私「私の場合、2日目は特に経血量が多いから」
夫「これが毎月あるんだ。知らなかった……」
その後、何も言うことはなかった夫ですが、彼なりに理解してくれたのかもしれません。その後、私が生理のときは少しだけやさしくなった気がします。「何か食べたい物はある?」「体は冷えてない?」など、労わってくれるようになりました。
経血をついたナプキンを見る、見せるということは、夫にとっても私にとっても勇気が必要なことでしたが、私たちの場合、夫婦としてよりまたお互いを理解できた経験になったと思います。「見せてよかった!」と思う私でした。
著者/宇佐美にこ
作画/ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!