準備万全で向かった
生理2日目の寒い日に、家族で野球の練習試合を見にいくこととなりました。私が住んでいる地域は、ドーム球場がなく暖房設備はありません。私の場合、体が冷えてしまうと生理痛がひどくなってしまうため、事前におなかにカイロを貼り、膝掛けやマフラーなど、極力体を冷やさないように準備をして行きました。
そして、できるだけ体を温めておこうと球場へ到着後は周辺を散歩することに。鈍痛があり、早めに鎮痛薬も服薬。日が当たっている場所であれば暖かさを感じられたので、試合が始まるまで暖をとるために日に当たりながら待っていました。
顔が真っ青に
そして会場入りして、席に座ると……椅子がとても冷たい! 持ってきていたマフラーを椅子に敷き、少しでも暖かくなればという思いでした。
いよいよ試合がスタート。いつもの私だったら応援に必死になるため、試合に集中すれば痛みもやわらぐだろうと思っていました。しかし、痛みは引かず、体を温めているはずなのに生理痛は増す一方。
見るのを楽しみにしていた選手たちの姿を追う元気すらなくなってきたころ、一緒にきていた家族から、「顔色悪いけど大丈夫?」と言われてしまいました。
家族も楽しみにしていた野球観戦。ここで私が家族の楽しみを奪ってしまうのはいけないと思い、「大丈夫! ちょっと温かい飲み物を買ってくるね!」と、笑顔で乗り切り、私はしばし野球観戦を離脱することにしたのです。
結局、車の中で横になることに
過去、生理が急に始まった際、飲み会を断れず飲酒をしてしまい、その翌日に生理痛がひどくつらかった経験があったのですが、その記憶が蘇るほどの痛みでした。これ以上、野球観戦を続けることは自分の体的にも無理だと判断。
車に戻り、座席を倒して横になると、少し痛みが和らぐ感覚があったので、家族には「少し休憩する」と連絡をして休むことにしました。
結局、試合が終わるまで球場に戻れませんでしたが、家族は楽しめたようでよかったです。家族は心配してくれて、「大丈夫?」と車まで様子を見にきてくれたり上着をかけてくれたりと、気づかってくれました。
私自身、野球観戦を楽しめなかったことは残念でしたが、チケットを取る時点で生理予定日を予測できていなかったので仕方がありません。無理をしないことが何よりも大切だと実感しました。
著者/月野 結
作画/ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
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