姉に嫌みを言いながらも、しばらく同居することになったりなと娘のききちゃん。
「すぐにでも追い出してやる」と決心していたさえですが、ききちゃんにミルクを飲ませていると愛情が芽生え、「赤ちゃんに罪はないんだよな……」と複雑な心境になっていました。
しかし、その様子に気づいたりなは、「なんでお姉ちゃんがミルクあげてんの! お母さんだから安心して任せてるのに!」とヒステリックにさえを怒鳴ります。イライラしながらも、相手にしないよう怒りを鎮めるさえ。
3カ月ほど滞在すると言うりなに、「こいつと3カ月……地獄だ……」とげんなりしていたさえは……。
母は味方のはずじゃ…!?
居候するりなに「3カ月分の家賃15万円、払ってね」と伝えるさえ。
「はぁ!? 意味わかんないだけどっ! なんで実家に里帰りして家賃払わなきゃなんないの!?」
お金は払いたくないと訴えるりなですが、ここは実家ではなくさえが賃貸契約しているさえの家。母からも家賃をもらっているさえは、「ルール守って暮らしなさいよ」と、りなの主張を一喝します。
「そんなかわいくない性格だから男できないんだよ。モテないやつのひがみ怖っ。嫌がらせ?」
りなからの嫌みで小競り合いになる姉妹。止めに入る母は、「お姉ちゃんもお金取るなんていじわる言わないの!」とさえを咎めました。
「え……いじわるで言ってると思ってるの?」
母の言葉に困惑するさえ。
これから子育てにお金がかかるりなを思い、お金はもらわないよう頼む母ですが、さえは「りなの人生と私の人生は関係ない」と食い下がります。しかし母は、「うちにはお父さんがいないし、姉妹ふたりで支え合ってほしい。納得できないなら、りなの分も私が払う」とさえを納得させようとしました。
「お母さんお給料少ないのに……もらえるわけないよ……」
また自分が我慢することに、さえは憤るのでした。
出産し、これからお金のかかる娘を思い、できる限りフォローしようとする母。しかしさえは、長年の確執や、家族に妊娠を伝えないまま、突然居候することになったにもかかわらず、感謝の言葉すらないりなを、快く受け入れることができませんでした。
シングルマザーのお母さんを支えながら、一生懸命生活してきたさえと、どんなに自分勝手でも娘のりなが心配な母。さまざまな思いが交差していますが、家族みんなが納得するかたちで平穏に生活できることを願うばかりです。