なんでこんな人と結婚したんだっけ
私はいつしか反論することもやめて、黙って夫の嫌味を受けていました。
夫への嫌悪とつわりの気持ち悪さでトイレに駆け込むと、夫は追いかけてきて夕飯に遅れないように料理をしろと言います。
私はなんでこんな夫と結婚してしまったのか、と涙が止まりませんでした。
ある日、妊婦健診でおなかの子は順調に育っているとわかったマチ子さん。
ブン太との生活がどんなにめちゃくちゃでも、つわりが長引いても、おなかの子が元気だとわかるとマチ子さんは救われた気持ちになります。
助産師から出産時の夫の立ち会いはどうするか聞かれたマチ子さんは、ブン太が出産に立ち会いたいと言っていたことを思い出しました。しかし、マチ子さんには「立ち会い出産は嫌」という気持ちがあり、助産師にはっきりと返事ができませんでした。
「お産で1番大変なのはお母さんなので」と、助産師はマチ子さんが決めていいと声をかけます。
「立ち会いは希望しません」
マチ子さんはその言葉に、ひとりで生むことを決めたのでした。
妻がつわりで苦しんでいても、配慮するどころか半分ルールを強要するブン太。その言動から、出産時に妻をサポートするとはとても考えられないですよね。
マチ子さんが心配しているように、どれだけ大変なお産であっても、ブン太が半分ルールが守れてないと言い出すのでは……? と疑う気持ちもわからなくはありません。出産時に家族の支えがあればたしかに心強いですが、ひとりで生むと決めたマチ子さんの決断にも共感できるのではないでしょうか。
マチ子さんには一旦ブン太のことを忘れて、子どもと自分の体の無事だけを考えてほしいですよね。