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【現地のママがリポート】北アフリカ・モロッコの産科事情

 

WHOの2012年版の調査によると、モロッコの女性1人が生涯に産む子どもの数は2.7人とのことで、それほど多いわけではありません。また、医療については、日本と比較するとまだまだという点は否めませんが、産科事情においては、日本にそれほど劣っているというわけでもありません。今回は、モロッコの産科事情についてお伝えします。

 

公立施設と私立施設で異なる対応

地方と都市部ではかなり状況が異なってきますが、都市部では、出産できる病院は多数、存在しています。公立もあれば、私立の病院、産婦人科開業医も多く存在します。

 

公立では、内科、外科などが分かれていない場合もあり、専門の産婦人科で診てもらおうと思うと、産婦人科開業医に行くのが無難になってきます。(モロッコでは、公立の病院を“ホスピタル”、私立の病院、開業医を “クリニック“と呼びます)

 

しかしながら、クリニックにかかると、1回の健診につき3,000円ほどの費用がかかるので、モロッコ人の収入を考えると安くはありません。

 

日本よりは少ない妊婦健診

モロッコの妊婦健診は、1カ月に1回程度。血液検査も月に1回。日本では、出産間際になると1週間に一度の割合で健診となりますが、モロッコの場合は出産間近でも変わりません。

 

逆子などの場合は、日本と同じように帝王切開となります。一般的に、分娩経過に異常がなく通常出産であれば、24時間で退院。帝王切開だと4~5日で退院となるといわれています。

 

母子手帳と離乳食

モロッコでは日本のように、妊娠が確認されてすぐ母子手帳のようなものをもらえるわけではなく、出産後、母子手帳のような成長を記録するノートのようなものをもらうとのこと。

 

また、離乳食は日本と同じく、味つけをほとんどしない、もしくは薄味で、野菜をやわらかく茹でたものを赤ちゃんにあげるよう指導されるとのことなので、このあたりは日本と同じですね。

 

 

一度、休日におなかを壊して救急病院へ行ったとき、陣痛が始まった妊婦さんと待合室で一緒になりました。あまりの苦しそうな姿に、自分の出産時を思い出し、痛みがふっとんだことがあります。陣痛のつらさは全世界共通のようです。(TEXT:ヒロコ ラメッシェ)

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

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