警察沙汰にはしたくない…まずはSNSで夫探し
夫は毎日定時に仕事が終わるため、基本的に帰りが遅くなることはありません。しかし、近ごろはなぜか帰りが遅くなることが増え、私は夫がどこかで遊んでいるのではないか?と疑っていました。
夫が行方不明になって2日が経過し、私は警察に捜索願を出そうとも思ったのですが、正直あまり大げさにしたくありませんでした。ここ数カ月は夫婦間の会話がない生活が続いていたため、家出の可能性もあると思ったからです。
そこで、私はひとまずSNSに夫の写真を貼って投稿してみることに。私のSNSアカウントは知人のフォロワーが多く、夫の写真はすぐに拡散されました。
そしてSNSに投稿してから2日後、フォロワーの数名からメッセージが届いたのです。届いた画像に写っていたのは、間違いなく夫でした。
消息不明なのは夫だけではなかった
フォロワーから届いた数枚の画像には、夫と見覚えのある女性の姿が一緒に写っていました。夫と一緒に映っていたのはなんと……私の親友だったのです! その写真と夫が連絡なしに帰ってこない状況から、私は夫と彼女が不倫していることを確信しました。
そこで、私はSNSで知り合った仲のいい探偵に調査を依頼し、2人が不倫している証拠を集めることに。フォロワーから寄せ集められた情報を探偵にも共有したことで、2人がラブホテルから出てくる姿や、手を繋いで仲よさげに歩いている姿を写した証拠写真が、ものの2日ほどでたくさん集まりました。
そして翌日、親友の夫から連絡が入りました。「突然ですが、妻がそちらにお邪魔していませんか? 旅行から戻らず、妻からの連絡もないのですが……」と言うのです。どうやら親友は、私と旅行に行っていると旦那さんに嘘をついていたようです。
しかし、親友と一緒に旅行しているのはウチの夫。私は親友の夫に、お互いのパートナーが不倫関係にあることを伝えました。
「訴えてやる!」
私は、親友の夫とカフェで落ち合い、探偵から送られてきた証拠写真をいくつか見せました。それを見た親友の夫がショックのあまり腰から砕け落ちた姿は、今でも忘れられません。
こちらには、探偵から得た証拠が豊富に集まっています。親友の夫も意志を固め、私たちはそれぞれのパートナーへ慰謝料の請求と離婚を求めました。しかし、私の夫と親友は証拠写真があるにもかかわらず、「離婚も慰謝料も認めない!」と拒むばかり。夫は、私や私の両親に反省した姿を見せるため、私の実家へ謝罪をしに訪れることもありました。
なかなか離婚を受け入れてもらえなかったので、ついに私は夫に裁判を起こす意思を伝えました。すると、勝ち目がないことを理解したのか、ようやく離婚届に印を押してもらえたのです。
親友夫婦も私たち夫婦と同じように揉めていましたが、彼女も自分の夫に負けを認めたようで、最後には素直に慰謝料請求と離婚に応じたとのことです。
まさか、親友と私の夫が不倫しているなんて思いもしませんでした。夫と親友を同時に失ったショックはありましたが、時間が経った今はもう吹っ切れています。そして今は新しい家庭を築き、おだやかに暮らしています。
著者:灰ジン/2度の離婚を経験した40代ママ。現在は再婚した夫と2人の子どもと暮らしている。自身の過酷な恋愛や結婚生活をもとに執筆している。
作画:霜月いく
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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