また、母親からも孫の顔が見たい、子どもを産まないなんて旦那さんがかわいそうなどと一方的な価値観を押し付けられ、気持ちの限界を迎えていたリノさん。そんな矢先に、リノさんは体の調子が悪くなり、手術をすることに。すると周りの様子が変わっていき……。
多様な人生の選択肢
無事に手術を終えたリノさん。
リノさんが退院をしてからというもの、カズヤは子どもが欲しいとは言わなくなっただけでなく、以前よりも家事を積極的におこなうなど行動に変化がありました。
リノさんは、自分と同じように持病などがあり、子どもを望まないことにしている人たちの声をネットで検索してみました。そこには……。
「最初から産まないって言ってたのに子どもが欲しいと言われる」といったリノさんと同じ状況にある女性の声が。
さらには、「妻が子どもを産むのを嫌がります」といった男性の声も。
ネットの書き込みを見て、子どもを産むのは当たり前のことではない、子どもを望まないという思いがある女性に一方的に子どもを産むようせまるようなことはしてほしくないと強く思ったリノさん。
そして、世間の価値観に流されたり、子どもを望まないという選択をしたことに罪悪感を感じたりすることはやめて、自分の人生を大切にしようと決めたのでした。
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リノさんの手術を機に、カズヤさんの行動が変化し、妊娠や出産に対するリノさんの思いに寄り添ってくれて良かったですね。夫婦で物事の考え方が異なる場面はこれからたくさん出てくるかもしれません。その都度丁寧に話し合っていけると良いですね。そして、リノさんとカズヤさんが心身ともに健やかに、そしてお互いの気持ちを尊重し合いながら協力し合える結婚生活を送っていってほしいですね。