友人とドライブに出かけた先で
私と友人はお互いの休みが合うたび、よく車に乗って遠出をしています。
あるとき、友人とドライブをしていると、リニューアルしてきれいになったという図書館を見つけたので立ち寄ってみることに。ついでにお手洗いに行きたいと友人が言い出したので、私も一緒にお手洗いを済ませることにしました。
すると、個室に入った友人から「生理がきちゃった」と伝えられたのです。私はいつも予備のナプキンを持ち歩いているのですが、あいにくこの日は補充を忘れて持っておらず……。「近くのコンビニまで走って買いに行ってくるから少し待ってて!」と友人に声をかけ、私はコンビニを探すことにしました。
1番近いコンビニをスタッフに聞くことに
車で遠出をして初めて訪れた場所だったので、私は図書館から1番近いコンビニの場所がわかりませんでした。そこで私は、図書館のスタッフに近くのコンビニの場所を聞いてみることに。
女性のスタッフの方がすぐそばにいたので、私は小声で「急に生理が始まってしまって、1番近いコンビニの場所はどこですか」と尋ねました。すると、女性スタッフの方は人差し指を口の前に持ってきて、「シー!」と、これ以上話さなくていいよと合図をしてくれたのです。
合図に戸惑っていると、女性スタッフの方が「ちょっと大きい袋に入っているけど、これを使ってください」と、外から中身が見えないように、紙袋に入ったナプキン1袋を無料で配布してくださいました。私はそれをありがたく受け取り、スタッフの方にお礼を告げ、すぐに友人のもとへ。
女子トイレの中に手作りのカードが
その後、私は女子トイレに戻って友人にナプキンを手渡しました。すると、最初に入ったときには気づかなかったのですが、ふと女子トイレの手洗い場を見てみると、手作りのカードが置いてあることに気づいたのです。そこには「言葉にしなくて大丈夫。このカードを受付に渡してくれればナプキン1袋と交換します」との文面が。
公共の場で『ナプキン』と言葉に出すことは、確かに少し恥ずかしさがあります。このカードから図書館のスタッフの方々の気づかいが伝わり、とても感動しました。そして、ただただふらっと寄っただけの私たちにも親切にしてくれ、感謝の気持ちでいっぱいでした。
友人に無事ナプキンを渡すことができ、幸いにもまだ少量の経血だったのと、念のためおりもの用シートをつけていたらしく、大ごとにはなりませんでした。後日、別の図書館に寄ってみたところ、同じように女子トイレにナプキンと交換できるカードが置かれているのを目にし、心があたたかくなりました。
著者/月野 結
作画/おみき
監修/助産師 松田玲子
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