大雪の中、出かけた場所は…
今から10年ほど前ですが、長女が生まれたのは数年に一度の寒波が来ていた真冬でした。普段は雪が降ってもほとんど積もらない地域なので、大雪によって公共交通機関が機能しなくなるなど、街はパニック状態!
その後に迎えた娘の1カ月健診の日も、なんと雪! 私は雪道の運転は未経験で危険なので、バスで産院へ向かうことに。バスを降りた後も、転んで娘にけがをさせないように、ゆっくりかつ安全に配慮しながら歩きました。
すれ違った高齢女性からの言葉
バス停から産院へ歩いて向かっている途中、ひとりで歩く70代ぐらいの年配の女性とすれ違いました。すれ違いざまのタイミングで「こんな雪が降る日にあんな小さい子を連れ出して! 寒そうで見ていられないよ。赤ん坊がかわいそうだ」と大きな独り言を……。
私は驚き、振り向いて言い返そうかと思いましたが、娘と一緒にいる今、もし何かあったら大変なので諦めてしまいました。女性は「雪が降るほど寒い日に子どもを連れて出かけたら、風邪を引いてしまうかもしれない」と心配してくれただけかもしれませんが、しばらくの間は思い返すたびにモヤモヤ……。どうすればよかったのかといろいろと考えてしまいました。
私も初めての育児で「その日に行かなくてはいけない」と思い込んでしまっていましたが、今思えば、日程を変えればよかったとも思っています。ただ、あのときは突然大きな声で批判されたことに、ショックを受けてしまいました。
突然の出来事で驚いてしまいましたが、娘を守るためには何も言い返さなくてよかったのかな……と切り替えて考えるように。人それぞれ事情はありますし、周囲には見えないことのほうが多いと思います。目の前の状況だけではなく、いろいろな視点から物事を考えなくてはいけないと思った出来事でした。
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イラスト/ななぎ
著者:高山ななみ
9歳、7歳、4歳、2歳の4人の子どたちと夫との6人暮らし。医療系の資格を保有。医療の知識や子育ての経験をもとに、ライターとして活動中。