最初からそう言ってくれればとカナデさんは思いますが、家に仕事を持ち込みたくない夫はスマホで進捗を確認してたと言います。やりがいのある仕事なのでいいことがあるとついニヤけたと弁明する夫。
モヤモヤが晴れたカナデさんは、ベッドの隣でスマホをチェックする夫が仕事で頑張れるよう明日の料理を考えながら眠りに就きました。
ちゃんと休憩はとれてる? ご飯は食べてるの?
数日後、この日も日付を超えても夫は仕事から戻らず、家に帰ってきたのは早朝でした。
連絡もこなかったことから、食事や休憩がとれているのか心配になるカナデさん。
朝ごはんは食べず、しばらく帰れないから食事の準備はいいと言って夫はまた出かけて行きました。
何日も外に泊まり込み、家にいる時間といえばシャワーと着替えのみ。食事はいいと言われても用意してしまいます。
めずらしく夫が家に早い時間に帰宅すると、仕事はもちろん近所に新しくできたカフェや週末のことなど、うれしくてカナデさんの話が止まりません。
それを聞いていた夫は、「その話今じゃなきゃダメ?」
イラッとした様子でため息をつくのでした。
◇ ◇ ◇
多忙のあまり、家にいるのはシャワーと着替えのみという夫。そんな仕事詰めの夫を支えたいと思うカナデさんは、食事はいらないと言われてもどうしても準備して待ってしまいます。
その夫は、いくら仕事が忙しいといっても、献身的に尽くしてくれる妻に対して感謝が薄いように思えます。夫のことを大切に思いそのサポートも大事ですが、カナデさんも自分の時間を楽しんでほしいですね。