小学5年生になったすみかさん。演劇発表会の練習中、すみかさんは登場のタイミングがつかめず、先頭だった順番を変えられてしまいます。そのことを何気なくお母さんに話すと、「あんたって情けない子ね!ちゃんとやりなさいよ!」と返されました。その言葉にショックを受けたすみかさんは、癇癪を起こします。本当はお母さんから「先頭じゃなくても大丈夫」という言葉が欲しかったのですが……。お母さんとの意見の食い違いは続きーー。
母の何気ないひと言に落ち込む日々
親友のノナちゃんは体育がない日はかわいい靴を履いて通学してきます。それを見て、いいなぁと憧れたすみかさん。お母さんにスニーカー以外の靴を買ってもらおうとしますが、走れないからダメ!と購入してもらえませんでした。また別の日には、すみかさんの意見を聞くことなく洋服を購入。好みじゃなかったので、今度から自分で選びたいと伝えました。
お母さんに雑誌に載っているファッションを見せますが、「理解できなーい。服が欲しいなら押し入れにたくさんあるから」と言われてしまいます。押し入れにある洋服というのは、お母さんが太って着られなくなったトップス、おばあちゃんが昔履いていたスカートなど、すみかさんが着たいと思うような洋服はありません。言っても分かってもらえないと思い、諦めたすみかさんでした。
5年生になっても前の学校で親友だったモモちゃんとの文通は続いていました。手紙には「彼氏ができた」と書かれており、すみかさんはテンションが上がります。しかし、それを聞いたお母さんは、すみかさんとモモちゃんのタイプが違うと判断。「友達やめたら?」と助言します。なんて事を言い出すんだと思ったすみかさん。友だちは自分で決める!と自室でイライラするのでした。
親が着てほしい洋服と子どもが着たい洋服が違うというのは、しばしばありますよね。流行りに敏感になる思春期になると、ぶつかることも増えてくるのかなと思います。
「友達やめたら?」という言葉は心に深く残りますね。親子間だと遠慮なく、言いたいことを言いがちですが、親しき仲だからこそ言い方には気をつけたいですね。