英恵は近々入籍の予定。夫になる圭太とは、彼が元カノにふられたことを慰める激励会で出会いました。偶然、共通の友人に誘われて参加した英恵ですが、なんと2人は結婚するまでに。失恋によって生まれた会で生涯の伴侶を見つけるなんて、人生何が起こるかわからないと話す2人。
そして、いざ入籍! 楽しい新婚生活が始まると思いきや、なぜか圭太は英恵に冷たくなる一方で……。
結婚してから何かがおかしい…
結婚してからというもの、なぜか圭太は英恵に冷たくなりました。何かにつけて難癖をつけたり、不機嫌になったり。今日も、朝からけんかをした2人。英恵の作る朝食が気に入らないと言い、圭太は食べませんでした。
「だったら、好きなものを自分で作って」 と英恵が言うと、料理は嫁の仕事だと拒否する圭太。それならば他の家事は分担してやろうとお願いすると、それも嫁の仕事だと拒否。共働きなので協力してやっていきたい英恵ですが、圭太はそれならばと英恵が仕事を辞めることを提案してきました。
そのうち、圭太は家に帰る時間も遅くなり、帰ってきてもすぐ寝てしまうように。食事も家でとらないようになりました。結婚式の計画もダルいと言って英恵ひとりに任せっきり。口調もきつくなって、以前のようなやさしさを感じることもなくなりました。
せめて来月の誕生日は一緒に祝ってほしいと頼んだ英恵ですが、圭太は「暇だったらな」と一言。家事もおろそかにせず、夫を支えようと努力している英恵に、圭太は努力が足らない、やさしくない、うるさいと、話し合うどころか文句のオンパレードで攻撃します。「もういい」 英恵は諦めるしかありませんでした。
結婚詐欺!?裁かれるのはどっち!?
ある日、英恵は帰宅の遅い圭太に連絡。話があるのですぐに帰ってきてほしいと頼むと、仕事を理由に帰宅できないと言われました。話の流れで、英恵が仕事を辞めたことを報告すると、急に怒り出す圭太。
「仕事辞めるなんて聞いてない、結婚詐欺で訴えるからな」
「いいけど、捕まるのはあなたじゃない? 」
「は? 」
じつはこのとき、圭太は不倫相手の元カノの家にいました。あの、2人が出会うきっかけになった、元カノです。急に冷たくなった夫の理由はこれだったのです。
圭太の両親は今まさに彼を捕まえようとその家に向かっており、自宅には英恵の両親が来ています。話し合うときがようやくきたのです。
夫の身勝手さに呆れ果て…
なんのことはありません。入籍前に元カノと関係を持ち、付き合えることになったことから、一気に圭太は英恵と別れたくなったようなのです。そこで慰謝料なく別れるために、自分が嫌われるよう仕向けていったというわけで。
しかも、離婚話が持ち上がると、今度は別れたくないとすがりつき出すからびっくり。反省した、英恵こそ運命の人だったと手のひらを返したのは、不倫相手に別れを切り出されたかららしく……。
共通の友人が多いので、離婚をすると圭太のしたことがすぐに広まり、信用をなくすことも心配している様子。もちろん、慰謝料も支払いたくないのでしょう。何から何まで自分都合の勝手男に、英恵はもうこれ以上付き合うつもりはありません。さっさと離婚届を出し、慰謝料をもらった後は連絡をブロック。二度と関わることはありませんでした。
案の定、圭太の悪事はあっという間に仲間内に広がり、その流れで会社の同僚や上司の耳にも入ることになって信頼を失墜。会社を休み、引きこもっているとのことです。もちろん両親からは絶縁されました。自業自得のありさまです。
別れたり再び出会ったり、人生何が起こるかわかりませんね。今回、圭太は何もかもを失ってしまいましたが……。何が起こるかわからないからこそ、日々誠実に暮らしていきたいですね。