大丈夫だと思っていたら…
高校生のころ、定期テスト当日に生理がきてしまったときがありました。私は、生理1日目に最も痛みを感じやすく、その日もいつものように下腹部痛に襲われて……。ただ、我慢できないほどの痛みではなかったのと、テストのため1日中座っているから大丈夫だろうと、痛み止めの薬を飲まずその日を乗り切ることにしました。
しかし、時間が経つにつれて、だんだんと痛みが増してきたのです。そして、すべてのテストを受け終えて終礼の時間に差しかかったころ、ついに生理痛がピークに。
痛みに耐えられなくなった私は、慌てて痛み止めの薬を飲みましたが、すぐに痛みは和らがなくて……。痛み止めの効果が出る前に、あまりにも痛みがひどすぎて、吐き気も出てきてしまいました。
保健室の先生が教えてくれたこと
生理痛がひどくて吐き気を催したのは初めてだったので、私はとても戸惑いました。そして考えたすえに、テストはすべて受け終えていたので、保健室で休むことに。同級生に助けてもらいながら、保健室に向かいました。
事情を伝えると、保健室の先生は「生理のときに吐き気を感じることもあるよ」とやさしく教えてくれました。さらに、先生からは「生理痛がひどくなってきたら、なるべく早く痛み止めを飲むことで悪化を防げるから、次からは無理に我慢しないようにね」とのアドバイスも。
先生の説明を聞いてホッとした私は、体調が回復するまでしばらく保健室で休んでから帰宅しました。
自分でできることを
この日、私は「生理痛を放っておくと単に痛みが増すだけではなく、吐き気を催すこともあること」「軽い生理痛であっても早めに対処することが大切」ということを身をもって学びました。今では、生理中に少しでも痛いと感じたら、早めに痛み止めを飲むよう心がけています。
とはいえ、なるべく薬に頼りすぎたくないという気持ちもあります。我慢は禁物ですが、体を冷やさないようにしたり、ストレッチをしたりと、体質改善にも励むようにしています。
鎮痛薬を飲むタイミングに気をつけるようになってからは、吐き気を催すほど生理痛がひどくなることはほとんどなくなりました。高校生のころの私に、丁寧に教えてくださった保健室の先生には、感謝の気持ちでいっぱいです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/田村 ちな
監修/助産師 松田玲子
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