おうち焼肉の準備に古新聞
おうち焼肉をするときはテーブルと床に古新聞を敷き詰めて、油汚れが飛んでも汚れないように準備をしてからホットプレートでお肉を焼くようにしているわが家。
高級牛肉はとてもおいしくおなかも心も満たされるので、正直、古新聞を敷き詰めた中で焼肉を食べる光景はイマイチなのですが、テーブルや床の油汚れを掃除するのは絶対に嫌なので、古新聞を敷き詰めるのをやめるわけにはいきません。
おうち焼肉開始!
そして、量り売りをしてくれるお肉屋さんでいろいろな部位を買ってきて『夫くん!お誕生日おめでとうパーティー』を始めることに。焼肉のタレも、いつも使っているタレに加え、この日のためにたまにしか買わない高級なタレを揃えました。
ジュージューとホットプレートでお肉が焼けるいい音を聞き、バクバクと肉を食べながら、ふたりで「お肉おいしいね」「やっぱお誕生日最高だね」なんて話していたのですが、そのとき予想もしていなかった悲劇が起こったのです。
うわぁぁぁぁぁ!!!
おうち焼肉も中盤に差し掛かったころでした。夫が「次は高級な焼肉のタレで食べようかな」と言いながら、そのタレを手に取り勢いよく振った瞬間……。
焼肉のタレのフタがぴょーんと飛んでいき、夫の頭と上半身、部屋の壁に焼肉のタレが飛び散ったのです!
「うわぁぁぁ! タレがー!」と叫ぶ夫。
私は一瞬何が起こったのかわからずポカンとしてしまいました。しかしその後、正気に戻り事の重大さに気づいた私。タレまみれの夫に濡れタオルを渡し、部屋の隅に転がっていたタレのフタを拾いながら、壁に飛び散ったタレを見て愕然としました。
部屋の白い壁に大量のタレがついてしまっていたのです。「早く拭き取らないとシミになる」と思った私は、夫と焼肉を一旦放っておいて、急いで壁の掃除を始めました。
夫は焼肉のほうが気になっていたようで、体を拭くと黙々とお肉を食べ続けていました。楽しい夫の誕生日のはずが、散々なおうち焼肉に。とはいえ、記憶に残るという意味では、これもいい思い出になっています。
見栄えが悪いなと思っていた、床に敷き詰めた古新聞には、なんと1滴もタレは落ちていませんでした。予想外の出来事に驚くとともに、壁への汚れ対策もするべきだったなと反省したのでした。
著者/吉野 詠美
イラスト/Ru
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